ながめ‐い・る【眺め入る】
[動ラ五(四)] 1 じっと熱心に見る。見入る。「子供の寝顔を—・る」 2 深く物思いにふけりながら見る。「夕暮の空を—・りてふし給へる所に」〈源・夕霧〉
ながめ‐の‐そら【眺めの空】
物思いに沈みながら見る空。「心の通ふならば、いかに—も物忘れし侍らむ」〈源・賢木〉
ながめ‐や・る【眺め遣る】
[動ラ五(四)]はるか遠くを眺める。また、その方向へ目を向けて見る。「空のかなたを—・る」「物音のする方を—・る」
なが・める【眺める】
[動マ下一][文]なが・む[マ下二] 1 視野に入ってくるもの全体を見る。のんびりと遠くを見る。広く見渡す。「星を—・める」「田園風景を—・める」 2 じっと見つめる。感情をこめて、つくづくと見...
ながら‐み【乍ら見】
[名](スル)なにか別のことをしながら、テレビなどを見ること。→ながら視聴 →ダブルスクリーン
なき‐かげ【亡き影】
[連語] 1 死んだ人のおもかげ。また、死者の霊。「—やいかが見るらむよそへつつながむる月も雲がくれぬる」〈源・須磨〉 2 死後。亡き跡。「いかで—にてもかの恨み忘るばかりと思ひ給ふるを」〈源・澪標〉
泣(な)きを◦見(み)る
泣くようなつらい目にあう。「怠けているとあとで—◦見ることになる」
泣(な)く子(こ)も目(め)を開(あ)け
泣いている子でも、目をあけて周囲の状況を見る。いくら思慮分別のない者でも、少しは時と場合とを考えて振る舞うものだ。
なさけ‐な・い【情け無い】
[形][文]なさけな・し[ク] 1 思いやりがない。無情である。すげない。「随分—・い、苛酷な事もためらわずにする」〈鴎外・山椒大夫〉 2 同情の余地がない。嘆かわしい。「—・い成績に終わる」「...
なずき【脳/髄】
1 脳・脳髄・脳蓋骨(のうがいこつ)などの古名。「独鈷(とっこ)をもって—をつきくだき」〈平家・八〉 2 頭。「見る人の—も痛む雨夜かな」〈毛吹草・六〉