事(こと)ぞともな・し
取り立てて言うほどのこともない。何ということもない。「秋の夜も名のみなりけり逢(あ)ふといへば—・く明けぬるものを」〈古今・恋三〉
こと‐だ・つ【言立つ】
[動タ下二] 1 口に出して言う。言葉に出して誓う。「祖(おや)の職(つかさ)と—・てて授け給へる」〈万・四四六五〉 2 普通とは違ったことを言う。「—・てば、足もあがかにねたみ給ひき」〈記・下〉
こと‐だて【言立て】
口に出して言うこと。揚言。誓言。「人の祖(おや)の立つる—人の子は祖の名絶たず」〈万・四〇九四〉
こと‐と・う【言問ふ/事問ふ】
[動ハ四] 1 物を言う。口をきく。「—・はぬ木すら春咲き秋づけばもみぢ散らくは常をなみこそ」〈万・四一六一〉 2 言葉をかける。親しく言い交わす。「み空行く雲にもがもな今日行きて妹(いも)に—...
こと‐ば【言葉/詞/辞】
1 人が声に出して言ったり文字に書いて表したりする、意味のある表現。言うこと。「友人の—を信じる」 2 音声や文字によって人の感情・思想を伝える表現法。言語。「日本の—をローマ字で書く」 3 文...
言葉(ことば)が過(す)・ぎる
言うべきでないことまで言う。
言葉(ことば)の下(した)から
言い終わるか終わらないうち。言下に。「謝る—もう怒らせるようなことを言う」
言葉(ことば)を返(かえ)・す
1 返事をする。「—・す間もない」 2 相手の言うことに従わず、口答えをする。「お—・すようですが」
言葉(ことば)を飾(かざ)・る
巧みな言葉遣いをする。特に、巧みな言い回しで偽りを言う。
言葉(ことば)を尽(つ)く・す
ありったけの言葉を使って、さまざまに言う。「—・して説得に当たる」