こちた・し【言痛し/事痛し】
[形ク] 《「こといたし」の音変化》 1 人の口がうるさい。煩わしい。「人言(ひとごと)はまこと—・くなりぬともそこに障らむ我にあらなくに」〈万・二八八六〉 2 ことごとしい。おおげさだ。「殿上...
こと【言】
《「事(こと)」と同語源》 1 口に出して言うこと。言葉。現代では多く複合語として用いられる。「泣き—(ごと)」「わび—(ごと)」「片—」「一—多い」「旅といへば—にそ易き少なくも妹に恋ひつつ術...
こと‐あげ【言挙げ/言揚げ】
[名](スル)ことさら言葉に出して言いたてること。揚言。「葦原(あしはら)の瑞穂(みづほ)の国は神(かむ)ながら—せぬ国」〈万・三二五三〉
こと‐あやまり【言誤り】
言葉のまちがい。言いあやまり。言いそこない。「小さき子どもなどの侍るが、—しつべきも、言ひ紛らはして」〈源・夕顔〉
こと‐い・ず【言出づ】
[動ダ下二] 1 言い出す。ことず。「おほなおほな—・づる事を物憂くはもてなすべきぞ」〈源・早蕨〉 2 楽器の音を出す。「想夫恋(さうふれん)は、心とさしすぎて—・で給はむや」〈源・横笛〉
こと‐いみ【言忌み】
不吉な言葉を使うのを避けること。「—もえしあへず、もの嘆かしげなるさまの」〈源・浮舟〉
こと‐うけ【言承け】
受け答え。返答。また、引き受けること。承知。「都の人は、—のみよくて実(まこと)なし」〈徒然・一四一〉
言承(ことう)け良(よ)しの異見(いけん)聞(き)かず
よい返事をするが、実際は他人の意見を聞き入れないという意。
こと‐うるわ・し【言美はし】
[形シク]言葉遣いがきちんとしていて、端正である。「若くかたちよき人の—・しきは忘れがたく」〈徒然・二三三〉
ことえり
米国アップル社のオペレーティングシステムに組み込まれていた日本語入力システム。Mac OS、Mac OS X(テン)に標準搭載されていたが、OS X El Capitan以降、別のシステムに置き...