かえって‐とく【却説】
[接]《漢文の「却説」を訓読したもの》話を転じてほかのことを説きはじめるときに用いる語。さて。さてまた。「—其翌朝、六月二十日」〈逍遥・当世書生気質〉
かえり‐じ【返り字】
漢文を訓読する際、文字の順序とは逆に、下の字を読んだあとで、読む字。その漢字の左下に返り点をつけて示す。返し字。 [補説]「易レ学(学び易(やす)し)」の「易」や、「宜レ慎(宜(よろ)しく慎むべ...
かえり‐てん【返り点】
漢文の訓読で、返り読みの順序を示すために施される符号。漢字の左下に小さく記入するもので、「レ、一・二・三、上・中・下、甲・乙・丙、天・地・人」などがある。
かえり‐よみ【返り読み】
漢文を訓読するとき、下にある客語・補語を先に、述語をそのあとで読むこと。反読。
か‐がく【歌学】
和歌に関する学問。和歌の本質・変遷・美的理念、作歌上のしきたりなどを研究し、訓詁(くんこ)・注解、歌集の校訂なども行う。平安中期以後に本格化した。
かきあげ‐の‐き【掻き上げの木】
灯心をかきあげるのに用いる木。掻き立て棒。「灯籠(とうろ)の火の、—の端にて、や文字を消ちて」〈十訓抄・一〉
かきくだし‐ぶん【書(き)下し文】
漢文を訓読し、日本語の語順に従って仮名を交じえて書き直した文章。読み下し文。
かき‐くだ・す【書(き)下す】
[動サ五(四)] 1 順を追って下に書いていく。 2 筆に任せ一気に書く。「—・した手紙」 3 漢文を訓読して仮名まじり文に書き改める。書き下し文にする。「白文を—・す」
かき‐つた・える【書(き)伝える】
[動ア下一][文]かきつた・ふ[ハ下二]後世に知らせたいことを書いてのこす。「子孫に家訓を—・える」
かく【各】
[音]カク(呉)(漢) [訓]おのおの [学習漢字]4年 おのおの。それぞれ。いろいろ。「各位・各界・各国・各自・各社・各種・各省・各地・各人各様」 [名のり]まさ