う‐さん【胡散】
[形動][文][ナリ]《「う(胡)」は唐音》怪しいさま。不審なさま。胡乱(うろん)。「此国(ここ)では余り見掛けたことがないが、—な奴さ」〈二葉亭訳・奇遇〉 [派生]うさんげ[形動]
う‐じょう【有情】
《(梵)sattvaの訳》仏語。感情や意識など、心の動きを有するもの。人間・鳥獣など。衆生。→非情 →無情
うたがうらく‐は【疑うらくは】
[連語]《動詞「うたがう」の終止形+接尾語「らく」+係助詞「は」》疑ってみることには。恐らく。ひょっとして。「—君却て妾を思わざるべし」〈織田訳・花柳春話〉 [補説]本来「うたが(疑)う」のク語...
うたのつばさに【歌の翼に】
《原題、(ドイツ)Auf Flügeln des Gesanges》メンデルスゾーンの歌曲集「六つの歌」(作品34)の第2曲。1835年作曲。歌詞はハイネの詩「歌の本」に基づく。日本では門馬直衛...
うち‐ころ・す【打(ち)殺す】
[動サ五(四)] 1 たたき殺す。「棒で—・す」 2 (「撃ち殺す」「射ち殺す」とも書く)弾丸や矢を命中させて殺す。「銃で—・す」 3 表に出ないように感情などを抑える。「よし事実に棒を引いたっ...
うち‐た・える【打(ち)絶える】
[動ア下一][文]うちた・ゆ[ヤ下二]交際や文通などがすっかり絶える。ぷっつりとぎれる。「丸で田口の家と—・えた訳ではなかったので」〈漱石・彼岸過迄〉
うちょう‐てん【有頂天】
[名]《(梵)akaniṣṭhaまたはbhavāgraの訳》 1 色界(しきかい)の中で最も高い天である色究竟天(しきくきょうてん)のこと。形ある世界の頂。阿迦尼吒天(あかにだてん)。 2 色...
うっ‐とう【鬱陶】
心がふさいで晴れないこと。「聊(いささ)か君の—を慰め、且つ共に心よく談笑しようと思って」〈露伴・露団々〉 「精神—たるの時に当ては」〈織田訳・花柳春話〉
うっとり
[副](スル) 1 美しいものなどに心を奪われて、ぼうっとしているさま。また、気抜けしたさま。「音楽に—と聞きほれる」「—(と)したまなざし」「好い加減に頭が疲れて、皆—した心持になって黙って了...
うつくしきエレン【美しきエレン】
《原題、(ドイツ)Schön Ellen》ブルッフの合唱曲。1867年作曲。ソプラノ、バリトン独唱および混声合唱。歌詞はE=ガイベル。日本語では乙骨三郎の訳詞によって歌われる。