ていかい‐しゅみ【彽徊趣味】
世俗の雑事を避けて、余裕のある気持ちで人生をながめ、東洋的な詩歌の境地に遊ぼうとする態度。夏目漱石が高浜虚子の小説「鶏頭」の序文で提唱した語。→余裕派
てい‐ぎん【低吟】
[名](スル)低い声で吟じること。「詩歌を—する」
てい‐せい【啼声】
なくこえ。なきごえ。「群児—の中に於て、悠然として詩歌を作り」〈中村訳・西国立志編〉
てん‐さく【添削】
[名](スル)他人の詩歌・文章・答案などを、書き加えたり削ったりして、改め直すこと。「生徒の作文を—する」
でん‐しょう【伝唱】
[名](スル)次々と語り伝えること。「史伝を詩歌に綴りなして子孫に—せしむるをば」〈逍遥・小説神髄〉
とう‐いん【頭韻】
押韻法の一。詩歌・韻文などの句頭・語頭に、同一の音をもった語を繰り返して用いること。「何をしるべに難波津(なにはづ)の名は住吉(すみよし)もすみうしと」の類。アリテレーション。→脚韻(きゃくいん)
とうざいなんぼく【東西南北】
与謝野鉄幹の第1詩歌集。明治29年(1896)刊行。
どう‐よう【童謡】
1 子供が口ずさむ歌。また、子供が作った詩歌。 2 民間に伝承されてきたわらべ歌。 3 大正期以降、子供のために作られた歌。代表的な作詞家に北原白秋・野口雨情ら、作曲家に山田耕筰・中山晋平らがい...
どく‐ぎん【独吟】
[名](スル) 1 一人で詩歌・歌謡を口ずさむこと。 2 連歌・連句を一人で詠むこと。また、その作品。片吟。→三吟 →両吟 3 謡曲の特定の聞かせどころを、囃子(はやし)を伴わずに一人で謡うこと...
なが・む【詠む】
[動マ下二]《「長む」の意からという》 1 声を長く引く。また、声を長く引いて詩歌などをよむ。「女房の舟中に忍びたる声にて、淀の渡のまだよふかきにと—・められたりし」〈十訓抄・一〉 2 詩歌・俳...