わかん‐れんく【和漢聯句】
連歌・聯句の形式の一。発句(ほっく)を和語の句で始め、以下五言の漢詩句と交互に詠み進めるもの。五山文学において盛行。→漢和(かんな)聯句
わかんろうえいしゅう【和漢朗詠集/倭漢朗詠集】
平安中期の詩歌集。2巻。藤原公任撰。長和2年(1013)ごろの成立か。朗詠に適した白居易などの漢詩文の秀句約590首と紀貫之(きのつらゆき)・凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)などの和歌約220...
わがキディランド【わがキディ・ランド】
三木卓の詩集。昭和45年(1970)刊。第1回高見順賞受賞。
我(わ)が心(こころ)石(いし)に匪(あら)ず転(てん)ず可(べ)からず
《「詩経」邶風・柏舟から》石は転がすことができるけれども、自分の心は動かすことはできないの意で、心が確固不動なことのたとえ。
わがそこく【わが祖国】
《原題、(チェコ)Má vlast》スメタナの連作交響詩。全6曲。1874年から1879年にかけて作曲。チェコの歴史・伝説・自然・英雄などを題材とする交響詩で構成される。第2曲「モルダウ」が有名...
わがひとにあたうるあいか【わがひとに与ふる哀歌】
伊東静雄の第一詩集。昭和10年(1935)刊行。
わ‐し【和詩/倭詩】
1 漢詩に対して、和歌。やまとうた。 2 日本人の作った漢詩。 3 江戸時代、漢詩の形式にならった仮名交じりの詩。各務支考(かがみしこう)の創意になるもので、俳諧的な趣をもつ。仮名詩。
わ‐しゅう【和臭】
日本のものらしい独特の感じ。また、漢詩文などにみられる、いかにも日本人の作品であると感じさせる言葉の用い方。「—が漂う」
わ・する【和する】
[動サ変][文]わ・す[サ変] 1 親しむ。仲よくする。「夫婦相—・する」 2 他の人に調子を合わせる。「応援団長の声に—・して声援を送る」 3 他の詩歌にこたえて、それにふさわしい詩歌を作る。
わすれぐさによす【萱草に寄す】
立原道造の処女詩集。昭和12年(1937)5月、私家版で刊行。全10編のソネットからなり、「虹とひとと」「夏の弔ひ」などの作品を収める。