げり
[助動]助動詞「けり」に同じ。「鮭を二つ引き抜きて、懐へ引き入れてんげり」〈宇治拾遺・一・一五〉 [補説]完了の助動詞「つ」の連用形に過去の助動詞「けり」が付いた「てけり」が、院政期のころから撥...
げんちょうひし【元朝秘史】
中国の歴史書。12巻。編者未詳。1240年ごろウイグル文字で書かれたといわれ、原本は残っていないが、漢訳および漢字での音写本がある。元のチンギス=ハンとオゴタイの実録で、説話や伝承もまじる。那珂...
げんぺいじょうすいき【源平盛衰記】
鎌倉中期から後期の軍記物語。48巻。作者・成立年代ともに未詳。平家物語の異本の一つとみられる。源氏関係の記事、仏教説話、中国故事などが増補されている。盛衰記。げんぺいせいすいき。
げん‐わ【原話】
ある作品のもととなった説話。
こうが‐さぶろう【甲賀三郎】
諏訪(すわ)明神の本地として、また近江(おうみ)国水口(みなくち)の大岡寺の観音堂縁起として語り継がれた説話。また、その主人公。
こう‐し【孝子】
1 親によく仕える子。親孝行な子。「—説話」 2 父母をまつる墓碑銘などを書くとき、子が自分の名の上につける語。
こう‐しょう【口承】
[名](スル)口から口へと語り伝えること。「民間に—されてきた説話」
こうぼう‐しみず【弘法清水】
弘法大師が諸国を巡ったとき、杖を突き立てた所にわき出たという井戸や泉。また、その説話。弘法水。
ここんちょもんじゅう【古今著聞集】
鎌倉中期の説話集。20巻。橘成季(たちばなのなりすえ)編。建長6年(1254)成立。平安中期から鎌倉初期までの日本の説話約700話を、神祇・釈教・政道など30編に分けて収める。
こ‐じき【乞食】
《「こつじき」の音変化》 1 食物や金銭を人から恵んでもらって生活すること。また、その人。ものもらい。おこも。 2 「こつじき1」に同じ。「食ふべき物なし。雪消えたらばこそ、出でて—をもせめ」〈...