かいそうのぶんがく【回想の文学】
中島健蔵の回想録。昭和元年(1926)から昭和23年(1948)の文芸史、交友録などをまとめたもの。全5巻からなる。昭和52年(1977)刊行。同年、第30回野間文芸賞受賞。
かいだん【怪談】
《Kwaidan》小泉八雲の短編小説集。古典文学や民間伝承に取材した「耳なし芳一(ほういち)の話」「雪女」「むじな」など17編の怪談と、虫に関する3本の短編を収録する。1904年刊。
小林正...
かいだんじおしかわしゅんろう【快男児押川春浪】
横田順弥、会津信吾の共著によるノンフィクション。押川春浪の生涯を描く。昭和62年(1987)刊行。第9回日本SF大賞受賞。
かいどうとうせい【海道東征】
阪田寛夫の短編小説。昭和61年(1986)、雑誌「文学界
」に発表。翌昭和62年(1987)、第14回川端康成文学賞受賞。
北原白秋の詩、信時潔作曲による交声曲。昭和15年(1940)の皇紀...
かいにつづくばしょにて【貝に続く場所にて】
石沢麻依の小説。令和3年(2021)発表。第165回芥川賞受賞。
かい‐ばしら【貝柱】
1 二枚貝の貝殻の内側について、殻を開閉する筋肉。ふつう前後に二つある。閉殻筋。肉柱(にくちゅう)。 2 ホタテガイ・タイラガイなどの大きな筋肉柱。ゆでて干し中国料理に、生ですし種や酢の物、また...
かいへんのこうけい【海辺の光景】
安岡章太郎の中編小説。精神を病み、海辺の病院に入院した母の最期の九日間を描く。昭和34年(1959)発表。翌昭和35年(1960)、第13回野間文芸賞受賞。
かいもんきょう【海門橋】
小山いと子の処女小説。昭和8年(1933)「婦人公論」誌の懸賞小説に当選したデビュー作。
かいゆうしき‐ていえん【回遊式庭園】
江戸時代からの庭園の一様式で、池の周囲に通路を巡らし、園内を回遊しながら鑑賞できるように造った庭園。
かいろうでん【海狼伝】
白石一郎の長編小説。戦国時代末期を舞台とした海洋時代小説。昭和62年(1987)刊行。同年、第97回直木賞受賞。平成2年(1990)、続編となる「海王伝」が刊行された。