かたちもなく【寂兮寥兮】
大庭みな子の長編小説。性と死、人間の存在の不確実性を前衛的手法で描く。昭和57年(1982)刊。同年、第18回谷崎潤一郎賞受賞。タイトルは「老子」象元第25章にある一文にちなむ。
肩身(かたみ)が広(ひろ)・い
世間に対して面目が立ち、得意である。「兄が賞をとって弟の私まで—・い」
カタルシス【(ギリシャ)katharsis】
《浄化・排泄の意》 1 文学作品などの鑑賞において、そこに展開される世界への感情移入が行われることで、日常生活の中で抑圧されていた感情が解放され、快感がもたらされること。特に悲劇のもたらす効果と...
かちがらす【勝烏】
穂積驚の時代小説。昭和31年(1956)発表。同年、第36回直木賞受賞。
か‐ちょう【花鳥】
花と鳥。花または鳥。観賞したり、詩歌・絵画などの題材にする場合にいう。
かっか【閣下】
北条秀司の戯曲集。昭和15年(1940)刊。第4回新潮社文芸賞受賞。表題作のほか「高砂」「藤壺」などの作品を収める。
かってにしやがれ【勝手にしやがれ】
《原題、(フランス)À bout de souffle》フランスの映画。1960年公開の白黒作品。トリュフォー原案、ゴダール監督・脚本によるヌーベルバーグの代表作。ジャンプカットを多用し、既存の...
カップ【cup】
1 取っ手のついた洋風の茶碗。「コーヒー—」 2 紙・プラスチック・金属などで作った小さな器。「アイスクリームの—」 3 料理で材料を計量するのに使う、目盛りのついた容器。容量はふつう200ミリ...
カップ‐せん【カップ戦】
スポーツ競技で、賜杯・賞杯を懸けた大会。トーナメント形式をとる場合が多い。
かつお【鰹/堅魚/松魚】
サバ科の海水魚。全長約1メートル。体は紡錘形。背部は暗青紫色、腹部は銀白色で、死後に青黒色の縦縞が現れる。世界の温・熱帯海に分布し、季節的に回遊。日本にはふつう3〜4月に南岸に近づき、5〜6月に...