かしこ【畏/恐/賢】
《形容詞「かしこい」の語幹から》 1 女性が手紙の終わりに添えるあいさつの語。かしく。男性の用いる「恐惶(きょうこう)謹言」などにあたる語。「あらあら—」 2 恐れ多いこと。もったいないこと。多...
かしこ・い【賢い/畏い/恐い】
[形][文]かしこ・し[ク] 1 (賢い)頭の働きが鋭く、知能にすぐれている。利口だ。賢明だ。「—・くて聞き分けのいい子供」 2 (賢い)抜け目がない。要領がいい。「あまり—・いやり方とはいえな...
かしこ‐がお【賢顔】
利口ぶった顔。得意そうな顔つき。「上になり下になり、ころびあふところに、—に上下寄って」〈平家・五〉
かしこ‐じま【賢島】
三重県、志摩半島の南部の英虞(あご)湾にある島。奥志摩観光の拠点。
かしこ‐だて【賢立て】
利口ぶること。賢そうにふるまうこと。「万に—をして、…皆迄いふなと」〈浮・色三味線・六〉
かしこ‐どころ【賢所】
《恐れ多い所の意》 1 宮中三殿の一。天照大神(あまてらすおおみかみ)の御霊代(みたましろ)として神鏡を奉安してある所。内侍所(ないしどころ)。けんしょ。 2 八咫(やた)の鏡のこと。「内侍も女...
かしこどころおおまえ‐の‐ぎ【賢所大前の儀】
即位礼のとき、天皇が即位したことを自ら賢所に告げる儀式。
かしこどころ‐みかぐら【賢所御神楽】
宮中の祭りの一。毎年12月中旬、賢所の前庭で行われる神楽。
けん【賢】
[名・形動ナリ] 1 かしこいこと。学徳のすぐれていること。また、そういう人や、そのさま。「至りて愚かなる人は、たまたま—なる人を見て、これを憎む」〈徒然・八五〉 2 濁酒。清酒を「聖」というの...
けん【賢】
[常用漢字] [音]ケン(漢) [訓]かしこい さかしい 1 才知・人格がすぐれている。かしこい人。「賢愚・賢人・賢哲・賢母・賢明/諸賢・聖賢・先賢」 2 相手への敬意を表す語。「賢兄・賢察・賢...