こころ‐ばえ【心延え】
《「ばえ」は心の働きを外部に及ぼすことの意》 1 心の状態。心の持ち方。気だて。「—の優しい人」 2 思いやり。配慮。「そのほどの—はしも、ねんごろなるやうなりけり」〈かげろふ・上〉 3 おもむ...
こころ‐ふか・し【心深し】
[形ク] 1 深く慎重に考えるさま。思慮深い。「いと—・くありがたき心ゆるびも侍らず」〈宇津保・蔵開下〉 2 情が深い。人情がこまやかである。「ただ我になりてみるだに涙とどめがたく、—・く書きつ...
こ‐しょく【古色】
古めかしい色合い。古びた趣。
こせん‐か【古銭家】
古銭を収集することを趣味とする人。
こ‐たん【枯淡】
[名・形動] 1 人柄・性質などがあっさりしていて、しつこくないこと。世俗的な名利にとらわれないで、さっぱりしていること。また、そのさま。「—な(の)境地」 2 書画・文章などに俗っぽさがぬけ、...
こ‐だま【木霊/谺/木魂】
[名](スル)《近世初めまでは「こたま」》 1 樹木に宿る精霊。木の精。「—が攫(さら)うぜ、昼間だって容赦はねえよ」〈鏡花・高野聖〉 2 《1がこたえるものと考えたところから》声や音が山や谷な...
こち‐こち
[副] 1 かたい物をたたく音、また、かたい物とかたい物とが触れ合う音を表す語。「細い杖の先で合土(たたき)の上を—叩いて」〈漱石・虞美人草〉 2 時計が時を刻む音を表す語。かちかち。「時計が...
こ‐ちゅう【個中/箇中】
《「個」は、このという意味の指示語。この範囲内の意から》 1 学芸や物事の奥深い道理。「惜むらくは—の趣味を解せずと来てるんだからネ」〈木下尚江・良人の自白〉 2 《禅家で、此処(ここ)の意》仏...
こ‐ちょう【古調】
昔の音調。歌などの古風な趣。
こと‐かわ・る【事変(わ)る】
[動ラ五(四)]ようすが違う。趣が変わる。「以前とは—・ってカラフルな制服が多くなった」