川竹(かわたけ)の流(なが)れの身(み)
浮き沈みして定めない遊女の身の上。「憂き節繁き—こそ悲しけれ」〈謡・班女〉
かんか‐こどく【鰥寡孤独】
妻を失った男、夫を失った女、親のない子、老いて子のない人。寄る辺ない身の上。
きき‐お・う【聞き負ふ】
[動ハ四]自分の身の上のこととして聞く。「若からぬ人は—・ひけりとや」〈伊勢・一一四〉
きょう‐がい【境涯】
この世に生きていく上でおかれている立場。身の上。境遇。「不幸な—」
きょう‐ぐう【境遇】
その人が置かれた、家庭環境・経済状態・人間関係などの状況。身の上。境涯。「恵まれた—に育つ」
今日(きょう)は人(ひと)の上(うえ)明日(あす)は我(わ)が身(み)の上(うえ)
今日は人ごとと思っていた災難も、明日は我が身の上に降りかかってくるかもしれない。災難というものは、いつ誰に起こるかわからないものである。昨日は人の身、今日は我が身。
きん‐ごく【禁獄】
[名](スル)牢獄に拘禁すること。「地の底の牢舎へ、—せられる身の上となった」〈芥川・きりしとほろ上人伝〉
こう‐ばい【紅梅】
1 梅の一品種。濃い桃色の花が咲く。《季 春》「—の落花燃ゆらむ馬の糞/蕪村」 2 濃い桃色。紅梅色。 3 襲(かさね)の色目の名。表は紅色、裏は紫または蘇芳(すおう)色。春に用いる。 4 ...
こころ‐いっぱい【心一杯】
[副]思う存分。精いっぱい。気の済むまで。「に」を伴って用いることもある。「お祭りなれば—面白い事をして」〈一葉・たけくらべ〉 「—に勉強の出来る身の上となったから」〈二葉亭・浮雲〉
さ‐さわり【障り】
支障。さしさわり。さわり。「まだ—が有って…彼人も自由の身の上でもなかったので」〈二葉亭訳・めぐりあひ〉