きし・る【軋る/轢る/輾る】
[動ラ五(四)] 1 堅い物が強くすれ合って音を立てる。きしむ。「雨戸の—・る音」 2 すれ合わんばかりに近づける。「舷(ふなばた)を—・り艫舳(ともへ)を双(なら)べたれば」〈太平記・一六〉 ...
きしろ・う【軋ろふ】
[動ハ四]《動詞「きしる」の未然形に上代の反復・継続の助動詞「ふ」の付いた「きしらふ」の音変化》争う。せりあう。「人と—・ひそねむ心つかひ給ふな」〈源・若菜下〉
ぎし・む【軋む】
[動マ四]りきむ。いばる。「堪忍せぬと—・みまはれば」〈浄・二枚絵草紙〉
ぎし‐め・く【軋めく】
[動カ四] 1 ぎしぎしと音を立てる。きしむ。〈日葡〉 2 りきむ。いきばる。「五郎やったり、やったり。もちっと—・け、—・け」〈洒・田舎芝居〉