きこえ‐かえ・す【聞こえ返す】
[動サ四]「言い返す」の謙譲語。 1 お答え申し上げる。お返事申し上げる。「御答(いら)へを、いささか恥づかしとも思ひたらず—・し」〈枕・一八四〉 2 御辞退申し上げる。「すずろにむつかしきわざ...
愚案(ぐあん)に落(お)・つ
1 おろかな考えに従う。「権勢にやおもねりけん、また愚案にや落ちけん」〈太平記・二〉 2 納得がいく。腑(ふ)に落ちる。「御辞退に及び給ふは何とも—・ち申さず」〈浄・吉野忠信〉
こう‐しょう【行賞】
功績に対して賞を与えること。「論功—」「—の時思う旨があると言って辞退したので」〈鴎外・興津弥五右衛門の遺書〉
こころ‐ざし【志】
1 ㋐ある方向を目ざす気持ち。心に思い決めた目的や目標。「—を遂げる」「事、—と異なる」「—を同じくする」「青雲の—を抱く」 ㋑心の持ち方。信念。志操。「—を高く保つ」 2 相手のためを思う気持...
こ‐じ【固辞】
[名](スル)かたく辞退すること。「役員の職を—する」
こと‐わり【断り〔断わり〕】
1 了承を得るために事前に連絡をすること。また、その連絡。「なんの—もなく借用する」 2 承知しないこと。相手の申し出に対し拒絶すること。辞退すること。「押し売りお—」 3 わびを言うこと。また...
こと‐わ・る【断る〔断わる〕】
[動ラ五(四)]《「理る」と同語源》 1 あらかじめ知らせておいて了解を得る。許しを得る。「本題に入る前に—・っておく」「—・って早退する」 2 相手の申し出などに応じられないことを告げる。拒絶...
さいばん‐いん【裁判員】
1 裁判員制度において、国民から選出され刑事裁判に参加する人。 [補説]衆議院選挙の選挙人名簿を使用して無作為に選ばれた候補者の中から、裁判所の選任手続きを経て選任される。原則として辞退できない...
さ・る【避る】
[動ラ四] 1 避ける。よける。「和歌の髄脳、いと所せう、病—・るべき所多かりしかば」〈源・玉鬘〉 2 断る。辞退する。「かぐや姫なりとも、そこの思はむことは—・るべきやうなし」〈狭衣・一〉
さんじ‐さんじょう【三辞三譲】
勧められても三度は辞退し、三度は譲る心がけをいう。例えば、訪問先で上座を勧められたときや、手伝いの申し出があったときなどのたしなみ。 [補説]あくまでも目安。三度は行き過ぎで、二度でよいとする説...