たつ‐どし【辰年】
暦法で、十二支の5番目、辰に当たる年。また、その年に生まれた人。
たつの【辰野】
長野県上伊那郡の地名。伊那盆地の北端にあり、JRの中央本線と飯田線とが分岐する。
たつの【辰野】
姓氏の一。 [補説]「辰野」姓の人物辰野金吾(たつのきんご)辰野隆(たつのゆたか)
たつ‐の‐いち【辰の市】
古代、大和国添上郡(現在の奈良市内)に、辰の日ごとに定期的に立った市。「無き名のみ—とはさわげどもいさまだ人をうるよしもなし」〈拾遺・恋二〉
たつの‐きんご【辰野金吾】
[1854〜1919]建築家。佐賀の生まれ。英国に留学。明治から大正の建築界に指導的役割を果たし、日本建築学会会長などを歴任。作品に日本銀行本店旧館・東京駅などがある。
たつの‐まち【辰野町】
⇒辰野
たつの‐ゆたか【辰野隆】
[1888〜1964]フランス文学者・随筆家。東京の生まれ。辰野金吾の長男。東大でフランス文学を講じ、門下から渡辺一夫・小林秀雄らが輩出。著「ボオドレエル研究序説」「忘れ得ぬ人々」など。
たつまつ【辰松】
姓氏の一。 [補説]「辰松」姓の人物辰松八郎兵衛(たつまつはちろべえ)
たつまつ‐はちろべえ【辰松八郎兵衛】
[?〜1734]江戸中期の人形遣い。初世。女方人形の名手。竹本義太夫と協力、近松門左衛門の「曽根崎心中」のお初などで人気を博す。のち江戸に下り、辰松座を興した。
たつまつ‐ふう【辰松風】
《江戸中期、辰松八郎兵衛が結い始めたところから》男子の結髪の一。元結で髷(まげ)の根を高く巻き上げ、毛先を極端に下向きにしたもの。これにならって島田髷の根を高く結った髪形を辰松島田といった。