なし‐わり【梨割り】
1 ナシを割るように、刀でまっ二つに切り割ること。「まっかう—車斬り、頭切らるるやつもあり」〈滑・浮世風呂・前〉 2 歌舞伎の小道具の一。くわえ面の一種で、刀で梨割りにされたとき、赤く染めた綿が...
なだ‐らか
[形動][文][ナリ] 1 傾斜の度合いがゆるやかなさま。「—な坂」 2 物の表面が角ばっていないさま。滑らか。「鏡という道具は…—に人の顔を写さなくては義理が立たぬ」〈漱石・草枕〉 「—なる石...
ななつ‐どうぐ【七つ道具】
1 7種類で一組とされる道具。また、7種に限らず、ある事をするのに必要なひとそろいの道具。「スパイの—」 2 武士が戦場に出るとき携えたという7種の武具。ふつう、具足・刀・太刀・弓・矢・母衣(ほ...
ななつ‐ぼうず【七つ坊主】
近世末期、芝増上寺を出て江戸市中を毎夕七つ時から、拍子木を打ち、念仏を唱えて托鉢(たくはつ)して歩いた僧。「—の拍子木とともに座敷の道具かはりて」〈人・辰巳園・後〉
なべ‐かま【鍋釜】
鍋と釜。炊事道具。また、最低限の生活用品をたとえていう語。「—まで借金の形(かた)に取られる」
なべ‐とり【鍋取り】
1 つるのない鍋・釜を火から下ろすとき、両手に持って縁をつかむためにわらで作った道具。鍋・釜の下にも敷いた。 2 《形が1に似ているところから》冠の老懸(おいかけ)の異称。
なみ‐ぬの【波布/浪布】
歌舞伎の大道具の一。波の絵を描いた地がすりで、舞台や花道に敷いて海・川などの水面を表す。
なみ‐まく【波幕/浪幕】
歌舞伎の大道具の一。波の絵を描いた道具幕で、海や川などの場面での舞台のつなぎなどに用いる。
な・れる【慣れる/馴れる】
[動ラ下一][文]な・る[ラ下二] 1 その状態に長く置かれたり、たびたびそれを経験したりして、違和感がなくなる。通常のこととして受け入れられるようになる。「その土地の気候に—・れる」「移動する...
なん‐ぼ【何ぼ】
[副]《「なんぼう」の音変化》 1 数量・程度についての疑問を表す。いくら。どれほど。「値段は—ですか」 2 数量・程度が限定できない意を表す。いくら。どれほど。「そばなら—でも食える」「—つら...