かし‐あみがさ【貸(し)編み笠】
江戸時代、遊里近くの編み笠茶屋で、遊客に貸した編み笠。
かし・ぐ【炊ぐ/爨ぐ】
[動ガ五(四)]《古くは「かしく」》米や麦などを煮たり蒸したりして飯を作る。飯をたく。「真に粟を—・ぐの暇さえないのだが」〈里見弴・多情仏心〉
かすい‐かい【歌吹海】
歌舞または遊興の盛んな場所。遊里。「北の墓地はモンマルトルの—に接す」〈荷風・ふらんす物語〉
かず・く【被く】
《「潜く」と同語源。「かつぐ」とも》 [動カ四] 1 頭の上から覆う。頭に載せる。かぶる。「頭つきはいと白きに、黒き物を—・きて」〈源・手習〉 2 貴人から褒美に衣服をちょうだいする。また、そ...
かぜ‐だ・つ【風立つ】
[動タ五(四)]風が吹く。「或る—・った寒い晩に」〈里見弴・多情仏心〉
かぞくシネマ【家族シネマ】
柳美里(ゆうみり)の短編小説。平成8年(1996)発表。同年、第116回芥川賞受賞。平成11年(1999)、韓国制作で映画化。
かたえ‐ぎき【傍聞き】
[名](スル)かたわらにいて、人の会話を聞くともなしに聞くこと。「容易に応じそうもない応対を—すると」〈里見弴・安城家の兄弟〉
かた‐くち【片口】
1 一方の人だけの言い分。「—では事の真相はわからない、と思い返して」〈里見弴・安城家の兄弟〉 2 一方にだけつぎ口のある長柄の銚子。 3 一方にだけつぎ口のある鉢。 4 馬の口取り縄を、左また...
かたし【片し/片足】
《「かたあし(片足)」の音変化》 1 二つあるもののうちの一つ。片方。「薩摩下駄の—も投散されたる中に」〈紅葉・金色夜叉〉 2 一方の足。片足(かたあし)。「お里は踏脱(くつぬぎ)へ—おろして」...
かたじけ‐あ・り【忝あり】
[動ラ変]かたじけない。「かたじけなし」をふざけて言った語。元禄(1688〜1704)のころの遊里ではやった。「埴生(はにふ)の小屋へのお立ち寄り、—・りといふものぢゃ」〈浮・置土産・一〉