しか‐く【然く/爾く】
[副]《副詞「しか」+副詞語尾「く」》そのように。そんなに。「一国の法が—掟(おきて)するならば」〈里見弴・多情仏心〉
しかけ‐ぶんこ【仕懸(け)文庫】
《「文庫」は箱の意》江戸深川の遊里で、遊女の着替えを入れて持ち運ぶための手箱。 [補説]書名別項。→仕懸文庫
し‐がっこう【私学校】
1 私立学校。私学。「関左に雄視している—」〈蘆花・思出の記〉 2 西郷隆盛が退官後、明治7年(1874)郷里鹿児島に創設した学校。西南戦争では西郷軍の中心となった。
しがにっかい【四河入海】
抄物(しょうもの)の一。25巻。笑雲清三(しょううんせいさん)編。天文3年(1534)成立。蘇東坡(そとうば)の詩の注釈で、瑞渓周鳳(ずいけいしゅうほう)・大岳周崇(たいがくしゅうすう)・一韓智...
しきどうおおかがみ【色道大鏡】
江戸時代の評判記。18巻。藤本箕山(ふじもときざん)著。延宝6年(1678)16巻が成立、貞享5年(1688)以降に18巻成立。諸国の遊里の風俗・習慣を記したもの。
しきな‐えん【識名園】
沖縄県那覇市にある、中国皇帝からの使節接遇のために造られた琉球王家の別邸跡。沖縄独自の様式の中に中国風の六角堂などを取り入れた回遊式庭園で、完成は尚温(しょうおん)王時代の1800年ごろといわれ...
しこくかいぼん‐かいいき【四国海盆海域】
紀伊半島の南方200海里(約370キロメートル)から約600海里にかけての、南北に長い海域。面積約17万平方キロメートルで、本州・伊豆諸島・小笠原諸島・沖ノ鳥島・大東諸島・南西諸島を起線とした日...
しこ・る【凝る/痼る】
[動ラ五(四)] 1 しこり1ができる。「胃のうしろから腰へかけて、…ぎこちなく—・っていたので」〈里見弴・安城家の兄弟〉 2 物事に熱中する。「何れも我一(われいち)と—・りかかって責め念仏を...
し‐しょう【私消】
[名](スル)公共の金品を勝手に私用に消費すること。「誤魔化すの—するのと云うのではなく」〈里見弴・多情仏心〉
しせき‐せんり【咫尺千里】
近くにいても、互いに気持ちが通じなければ、千里も遠く離れているように感じられるということ。