こんごう‐さんち【金剛山地】
大阪府と奈良県の境にある山地。南北約20キロメートル、東西約5キロメートル。標高400〜1100メートルの山が連なる。主峰は金剛山。大阪府側の西はゆるやかな傾斜で、奈良県側の東は急斜面。北は生駒...
こんごう‐ざ【金剛座】
金剛でできている宝座。釈迦(しゃか)が悟りを開いたときの座所。
こんごう‐ざ【金剛座】
大和猿楽四座の一。もと坂戸座。明治以降は金剛流という。
こんごう‐ざくら【金剛桜】
ウワミズザクラの別名。
こんごう‐し【金剛子】
モクゲンジの木の実。黒色で堅く、丸くて六つの角がある。糸に通して数珠にする。「—の数珠の玉の装束したる」〈源・若紫〉
こんごう‐しゃ【金剛砂】
不純物の多い砂質のコランダム、または、ざくろ石を粉末にしたもの。研磨剤に用いる。金剛鑽(さん)。金剛錠。
こんごう‐しゅ【金剛手】
密教で、金剛杵(しょ)または金剛杖(じょう)を手に取って大日如来を守護する菩薩。また、その十九執金剛(しゅこんごう)のうち、主尊である金剛手秘密主をいう。金剛薩埵(さった)と同体。持金剛。金剛力士。
こんごう‐しょ【金剛杵】
古代インドの武器。のちに密教で、外道悪魔を破砕し煩悩(ぼんのう)を打ち破る象徴として用いる法具。真鍮(しんちゅう)・鋼(はがね)などで作り、中央の握りが細い。両端のとがった独鈷(とっこ)杵、両端...
こんごうしょう‐じ【金剛証寺】
三重県伊勢市朝熊(あさま)山にある臨済宗南禅寺派の別格本山。山号は勝峰山。開創は天長2年(825)、開山は空海。元中9年=明徳3年(1392)東岳文昱(ぶんいく)が中興、臨済宗となる。所蔵の朝熊...
こんごう‐しん【金剛心】
金剛のように堅固不動な菩薩(ぼさつ)の心。真宗では、他力回向(たりきえこう)の真実信心をいう。