しぼ‐せん【子母銭】
《青蚨(せいふ)(かげろう)の母と子の血を取ってそれぞれ別の銭に塗っておくと、一方の銭を使ってももう一方の銭を慕って飛び帰って来るという「捜神記」一三の故事から》銭(ぜに)のこと。
しもん‐せん【四文銭】
1枚で4文に通用した銭。寛永通宝のうち明和5年(1768)以降鋳造された真鍮(しんちゅう)銭と万延元年(1860)以降鋳造の精鉄銭、および文久3年(1863)以降鋳造の文久永宝の総称。裏に波紋が...
しゃく‐せん【借銭】
借りた金銭。借金。借財。「家屋敷を—のかたにおく」
しゅ‐せん【集銭】
互いに金を出し合うこと。また、その金。
しょう‐せん【省銭】
江戸時代、100文に満たない銭を100文に通用させたもの。省百(しょうびゃく)。→九六銭(くろくぜに)
しん‐せん【新銭】
1 新たに鋳造・発行された銭。 2 室町末期以降、中国の銭を模して日本で鋳造した悪質の貨幣。 3 寛永通宝のこと。「—二百貫調へ、空尻(からじり)馬に付けて」〈浮・永代蔵・四〉
しんちゅう‐せん【真鍮銭】
江戸時代、明和5年(1768)から発行された真鍮の銭。
じぐち‐せん【地口銭】
室町時代、京都・奈良など都市の家屋や田畑に課された臨時の税。
じし‐せん【地子銭】
⇒地子2
じゅうもん‐せん【十文銭】
宝永5年(1708)に発行された宝永通宝のこと。1枚で10文に通用した。大銭。当十文。