きり【錐】
1 板材などに穴をあける工具。三つ目錐・四つ目錐・壺錐(つぼぎり)などがある。 2 弓を射て、前の矢の当たった的の穴に、後の矢が当たること。
きり‐あい【錐合】
シギ科の鳥。全長17センチくらい。体には褐色の斑模様があり、くちばしはやや長く、先が下に曲がる。ヨーロッパ・アジア大陸に広く分布。日本では旅鳥として春・秋にみられる。
きり‐がい【錐貝】
シチクガイ科の巻き貝。浅海にすむ。貝殻は細長く、殻高約10センチ。殻表は細かい顆粒(かりゅう)で覆われる。本州中部以南に分布。
きり‐ゲージ【錐ゲージ】
ドリルの直径を検査・測定する器具。鋼鉄製の板に各種の大きさの穴をあけたもの。ドリルゲージ。
錐(きり)嚢中(のうちゅう)に処(お)るが如(ごと)し
《「史記」平原君伝から》錐の先が袋から突き出るように、英才は隠れていてもいつか必ず真価を現すということ。
錐(きり)嚢(ふくろ)を通(とお)・す
1 「錐嚢中に処るが如し」に同じ。 2 物事の現れやすいことのたとえ。錐嚢を脱す。「人の善悪は—・すとてかくれなし」〈平家・一二〉
きり‐もみ【錐揉み】
[名](スル) 1 穴をあけるため、錐を両手のひらで挟んで強く回すこと。 2 飛行機が失速したあと、機体が螺旋(らせん)を描きながらほとんど垂直に降下すること。スピン。
錐(きり)を立(た)つべき地(ち)
錐を立てるほどのきわめて狭い場所。立錐(りっすい)の地。
すい【錐】
[人名用漢字] [音]スイ(呉)(漢) [訓]きり 1 工具の一。きり。「錐状/立錐」 2 先端がとがった形の立体。「錐体/円錐・角錐・三角錐」
すい‐さいぼう【錐細胞】
⇒錐状体(すいじょうたい)