つい‐きん【堆錦】
琉球(沖縄)漆器特有の技法。漆と各種の顔料を練り合わせ、これを押し広げて型にはめるか、または切り取って文様を作り、漆器の表面にはりつけるもの。
つづれ‐にしき【綴れ錦】
「綴れ織り」に同じ。
とうぎょう‐き【東京錦】
もと中国から渡来し、のち日本で模造した錦(にしき)。赤白の碁盤模様の白地の部分に、鳥・蝶・藤の丸などを赤く織り出したもの。
にしき【錦】
1 種々の色糸で地色と文様を織り出した織物の総称。縦糸で文様を表した経錦(たてにしき)と、横糸で表した緯錦(よこにしき)のほか、唐錦(からにしき)・大和錦などがある。 2 美しいもの、りっぱなも...
ひごん‐き【緋金錦】
金糸を織り入れた緋色の錦。秘錦(ひごん)。
ふうぞくあずまのにしき【風俗東之錦】
江戸後期の浮世絵師、鳥居清長の代表作。江戸の風俗を描いた揃物。全20点。春の野遊び、秋の萩見、七五三など、四季折々の江戸の名所風俗の中に、美女たちの姿を描く。「清長三大揃物」と称される代表作のひとつ。
もみじ‐の‐にしき【紅葉の錦】
紅葉の美しさを錦に見立てていう語。「水のあやに—重ねつつ河瀬に波の立たぬ日ぞなき」〈拾遺・秋〉
もめん‐にしき【木綿錦】
縦糸に絹糸、横糸に木綿糸を用いて大和錦(やまとにしき)のように織った織物。
やまだ‐にしき【山田錦】
稲の一品種。日本酒醸造に最適とされる。米は大粒で脂肪・たんぱく質の含有量が少ない。兵庫県立農事試験場で開発、昭和11年(1936)に命名された。主産地は兵庫県。 [補説]主食用には向かない。
やまと‐にしき【大和錦/倭錦】
日本で織った錦。日本風の文様のある錦。中国伝来の唐錦(からにしき)に対していう。