えん‐ぱ【円派】
平安中期から鎌倉時代にかけての仏師の一派。定朝(じょうちょう)の弟子長勢を祖とし、三条仏所を形成して活躍。長勢の弟子円勢以下長円・賢円・明円と円の字を名にもつ仏師が多いため、後世このように名づけ...
おいで‐ぶぎょう【御出奉行】
鎌倉幕府・室町幕府の職名。将軍が外出するとき、供の者の人数を定め、また、行列の整備などにあたった。
おいのり‐ぶぎょう【御祈奉行】
鎌倉幕府・室町幕府の臨時の職。陰陽家や僧侶に、将軍家の疾病や怪異・天災などを払う祈祷(きとう)をさせた。祈奉行。
おうぎがやつ【扇ヶ谷】
神奈川県鎌倉市中部の地名。もとは亀ヶ谷(かめがやつ)の一部であったが、室町時代に管領上杉定正が住み扇谷殿と呼ばれてからの称。新田義貞が鎌倉を攻めた際の古戦場。寿福寺・英勝寺・浄光明寺などがある。
おうしゅう‐そうぶぎょう【奥州総奉行】
鎌倉幕府の職名。奥州征伐後、葛西清重(かさいきよしげ)に始まり、陸奥国御家人統率や平泉郡の検非違使の管轄を行った。
おう‐しょ【押書】
1 ある事を履行し、または命令に従うことを誓う文書。誓約状。 2 鎌倉時代、武家の所領の訴訟に際し、訴人(原告)・論人(被告)が裁判所に提出した誓約書。あっしょ。
おうちょう【応長】
鎌倉後期、花園天皇の時の年号。1311年4月28日〜1312年3月20日。
おう‐ばん【椀飯/埦飯/垸飯】
《「わう」は「わん」の音変化》 1 椀に盛った飯。 2 饗応(きょうおう)すること。また、そのための食膳。公家では殿上(てんじょう)の集会などに、武家では家臣が主君をもてなすさいに行われ、鎌倉・...
おうみげんじせんじんやかた【近江源氏先陣館】
浄瑠璃。時代物。九段。近松半二らの合作。明和6年(1769)大坂竹本座初演。大坂冬の陣を鎌倉時代に移し変えたもので、「盛綱陣屋」のくだりが有名。
おうみ‐の‐おかね【近江のお兼】
鎌倉初期、近江国にいたという大力の遊女。「古今著聞集」などが伝える。 歌舞伎舞踊「晒女(さらしめ)」の通称。