いびつ‐なり【歪形】
[名・形動] 1 「いびつ2㋑」に同じ。「—の切溜(きりだめ)(=箱)を、大海でざぶりとゆすいで」〈鏡花・草迷宮〉 2 「いびつ2㋒」に同じ。「望みが叶(かな)うたら、礼はきっと—でするわい」〈...
イベントホライズン‐テレスコープ【Event Horizon Telescope】
世界各地にあるミリ波・サブミリ波の複数の電波望遠鏡を連携させて、地球規模の基線をもつ電波干渉計(VLBI)として運用することで、高解像度の観測を行う計画。日本・米国・ドイツ・台湾・チリなどの研究...
いまかがみ【今鏡】
平安末期の歴史物語。10巻。作者未詳。嘉応2年(1170)あるいはそれ以降に成立。大鏡のあとをうけ、後一条天皇の万寿2年(1025)から高倉天皇の嘉応2年までの歴史を紀伝体に記す。四鏡の一。小鏡...
いまさら‐め・く【今更めく】
[動カ五(四)] 1 今となってはもう遅すぎる気がする。「こんなことを言っても—・いて聞こえるでしょうが」 2 事新しい気がする。「海の眺望、二千里の外も残りなき心地する、—・きたり」〈増鏡・新島守〉
いまそう・ず【坐さうず】
[動サ変]《動詞「いまさう」の連用形にサ変動詞「す」の付いた「いまさいす」の音変化》(人々が)いらっしゃる。おいでになる。「御房たちも—・じけり」〈大鏡・道長下〉
イメージ‐ろ【イメージ炉】
凹面鏡で熱源のエネルギーを集光して放射加熱する炉の総称。
いや‐ごと【礼事】
お礼の言葉。また、礼儀に関すること。「縞(しま)の先生活(い)き返って—を謂う」〈鏡花・葛飾砂子〉
いやよつぎ【弥世継】
平安末期の歴史物語。2巻。藤原隆信著。成立年未詳。今鏡と増鏡の中間の時代を扱ったものとされるが、現存していない。
いら‐な・し【苛なし】
[形ク] 1 心が苦しい。心苦しく不安だ。「悲しけくここに思ひ出—・けくそこに思ひ出」〈万・三九六九〉 2 際だってはなはだしい。「候ふ人々も—・くなむ泣きあはれがりける」〈大和・一六八〉 3 ...
いり‐あい【入相】
1 日が山の端に入るころ。日の暮れるころ。たそがれ時。夕暮れ。「—の座敷に電灯の点(つ)いた時」〈鏡花・眉かくしの霊〉 2 「入相の鐘」の略。