しょう【鐘】
1 つるして打ち鳴らすかねの総称。梵鐘(ぼんしょう)・半鐘など。 2 中国古代の打楽器。青銅製のつり鐘で、下底部が弧状に切れ上がっている。音階をなす一組のものを編鐘という。
しょう【鐘】
[常用漢字] [音]ショウ(漢) シュ(呉) [訓]かね 〈ショウ〉 1 つりがね。「鐘声・鐘楼/暁鐘・警鐘・古鐘・時鐘・半鐘・晩鐘・梵鐘(ぼんしょう)」 2 打楽器の一。かね。「鐘鼓/編鐘」...
じ‐しょう【時鐘】
時刻を知らせる鐘。
じめい‐しょう【自鳴鐘】
歯車仕掛けで自動的に鐘が鳴って時刻を知らせる時計。12世紀の末ごろ、日時計・砂時計に替わってヨーロッパで発明され、日本には室町時代に伝えられた。 [補説]書名別項。→自鳴鐘
じめいしょう【自鳴鐘】
⇒自鳴鐘(とけい)
じゅうさん‐がね【十三鐘】
奈良の法相宗(ほっそうしゅう)菩提院で、明け七つ(午前4時頃)と暮れ六つ(午後6時頃)の時に、両方の時の数を合わせて13ついた鐘の音。13歳で鹿殺しの罪に問われた子を弔うための鐘という俗説がある。
じょや‐の‐かね【除夜の鐘】
除夜の12時をはさんで、寺々で鐘をつくこと。また、その音。108の煩悩(ぼんのう)を除去し新年を迎える意味を込めて108回つく。百八の鐘。《季 冬》「妻はまだ何かしてをり—/草城」
じん‐がね【陣鐘/陣鉦】
昔、軍勢の進退や、陣中の種々の合図のために鳴らした鐘や銅鑼(どら)。
じん‐じょう【晨鐘】
《「しんしょう」とも》晨朝(じんじょう)の勤行(ごんぎょう)のときに鳴らす鐘。晨朝の鐘。
すて‐がね【捨(て)鐘】
江戸時代、時刻を知らせる鐘をつく前に、注意を引くためにつき鳴らした鐘の音。江戸では3回、京坂では1回。