せき‐や【関屋】
関所の番小屋。「人住まぬ不破の—の板びさし荒れにし後はただ秋の風」〈新古今・雑中〉 源氏物語第16巻の巻名。光源氏、29歳。源氏が石山寺へ参詣の途中、逢坂(おうさか)の関で空蝉(うつせみ)と...
せき‐やく【関役】
1 関所を守る役目。また、その役人。 2 中世、関所で課した通行税。
せきやど【関宿】
千葉県北西端、野田市の地名。利根川と江戸川の分流点にある。もと久世氏ほかの城下町。利根川水運の河港として繁栄。
せき‐やぶり【関破り】
1 「関所破り」に同じ。「悉く引っ捕らへ—と言ふべきか」〈浄・伊賀越〉 2 遊女が郭(くるわ)から逃げ出すこと。「又しては—と、廓の騒動」〈浄・寿の門松〉
せき‐やま【関山】
関所のある山。また、関所と山。「我(あ)が身こそ—越えてここにあらめ」〈万・三七五七〉
せき‐りゅう【関流】
1 和算の一流派。関孝和(たかかず)を祖とする。 2 砲術の一派。江戸初期に起こり、関八左衛門文信を祖とする。
せき‐わき【関脇】
「せきわけ」に同じ。「鳥羽の牛松前頭、—はね石松の介ずしりずしりとゆるぎ出で」〈浄・井筒業平〉
せき‐わけ【関脇】
《「せきわき」の音変化。大関の脇の意》相撲で、大関の次位、小結の上位。三役の一。せきわき。
ぜき【関】
[接尾]《「関取(せきとり)」の略》相撲で十両以上の力士のしこ名に付ける敬称。「若乃花—」