おかめ‐ざさ【阿亀笹】
ササの一種。高さ1、2メートル。節から短い枝が5本出て、長楕円形の葉をつける。東京浅草の酉(とり)の市で、これにおかめの面をつるして売ったのでいう。植え込みや垣根に用いる。豊後(ぶんご)笹。五枚...
おかめ‐そば【阿亀蕎麦】
かまぼこ・しいたけ・青菜などの具を入れたかけそば。具の並べ方がおかめ(阿多福)の面に似るところからの名という。
おきく‐むし【阿菊虫/螠虫】
アゲハチョウ類のさなぎの俗称。繭を作らず、枝に尾の先をつけ、胸部は1本の糸で枝に懸かる。その姿が後ろ手に縛られたようなので、「播州皿屋敷」のお菊になぞらえた名という。
おくに‐かぶき【阿国歌舞伎】
慶長年間(1596〜1615)に出雲大社の巫女(みこ)出身といわれる阿国が、京都で演じた一種の舞踊劇。念仏踊り系統の舞踊と滑稽(こっけい)な寸劇とからなる。歌舞伎の始めとされる。
お‐たふく【阿多福】
1 「阿多福面」の略。 2 おたふく面のような顔の女性。多く、醜い顔の女性をあざけっていう語。 3 「阿多福風邪」の略。
おたふく‐あめ【阿多福飴】
棒状のさらし飴で、どこを輪切りにしてもおたふく面の模様が出るように作ってあるもの。
おたふく‐かぜ【阿多福風邪】
《おたふく面のような顔になるところから》流行性耳下腺炎(じかせんえん)の俗称。
おたふく‐まめ【阿多福豆】
ソラマメの大粒のもの。また、それを甘く煮たもの。
おたふく‐めん【阿多福面】
顔が丸く、ひたいが高く、鼻が低くてほおの豊かな女性の面。おかめ。
おまん‐が‐あめ【阿万が飴】
江戸後期、文化年間(1804〜1818)から天保年間(1830〜1844)に、女装をして女の声色で飴を売っていた行商人。また、その飴。