ことりのくるひ【小鳥の来る日】
吉田絃二郎の随筆集。大正10年(1921)刊行。大正時代としては異例のベストセラーとなった。
こんさいずいひつ【渾斎随筆】
会津八一による随筆集。昭和17年(1942)刊行。渾斎は会津の号のひとつ。
ござっそ【五雑俎/五雑組】
中国、明末の随筆。16巻。謝肇淛(しゃちょうせい)著。1619年成立。明代の政治・経済・文化・科学などを、天・地・人・事・物の5類に分けて考証したもの。
ごそうまんぴつ【梧窓漫筆】
江戸後期の随筆。3編6巻。太田錦城著。文化10年(1813)成立。儒教思想を基盤とし、諸事万般にわたる筆者の見解を述べたもの。
さいゆうき【西遊記】
中国、明代の長編小説。四大奇書の一。100回。呉承恩(ごしょうおん)の作といわれる。唐の玄奘(げんじょう)三蔵が、孫悟空・猪八戒(ちょはっかい)・沙悟浄(さごじょう)を供に、さまざまの苦難にあ...
ささやかなにほんはっくつ【ささやかな日本発掘】
詩人・仏文学者の青柳瑞穂による随筆集。昭和35年(1960)刊行。同年、第12回読売文学賞(評論・伝記賞)受賞。
さばくのしそう【砂漠の思想】
安部公房による随筆・評論集。昭和40年(1965)刊行。
さんぜんり【三千里】
河東碧梧桐の随筆。明治39年(1906)から明治44年(1911)にかけて、中断を挟みながら2度の全国行脚の旅に出た筆者が、旅の雑感をまとめた紀行文。当初は新聞「日本」に、ついで雑誌「日本及び日...
さんたろうのにっき【三太郎の日記】
阿部次郎の評論随筆。大正3〜7年(1914〜1918)刊。青春の記録で、強い理想主義に貫かれている。
しおじり【塩尻】
江戸中期の随筆。天野信景(あまのさだかげ)著。元禄10年(1697)ごろから享保18年(1733)までに執筆。現存は170巻余。歴史・地理・文学・宗教などへの見聞や感想を記したもの。