はだれ‐しも【はだれ霜】
薄くまばらにおいた霜。「天雲のよそに雁(かり)が音聞きしより—降り寒しこの夜は」〈万・二一三二〉
はち‐ぶ【八分】
[名](スル) 1 一分(いちぶ)の8倍。 ㋐10分の8。8割。8分目。「書類に—どおり目を通す」 ㋑100分の8。 2 仲間はずれにすること。「今日は—したゆえ」〈二葉亭・浮雲〉
はつ‐いち【初市】
新年初めて開く市。また、その年最初の市。《季 新年》「—や北の都の熊の皮/挿雲」
はつ‐くに【初国/肇国】
国を肇(はじ)めること。初めて国を建てること。また、その国。「出雲の国は、…—小さく作らせり」〈出雲国風土記〉
はつ‐らい【発雷】
[名](スル)雲の中で雷が発生すること。「—確率」
はな‐かずら【花鬘】
1 時節の花を糸で連ねて作った挿頭(かざし)。「漢人(からひと)も筏(いかだ)浮かべて遊ぶといふ今日そ我が背子—せな」〈万・四一五三〉 2 山上に咲きそろった花を1に見立てた語。「雲のゐる遠山姫...
はなし‐がい【放し飼い】
1 家畜を、つないだり囲ったりしないで、広い所に放って飼うこと。はなちがい。「高原で牛を—にする」 2 子供などを放任しておくこと。「叔母さん叔母さん、お勢さんを—はいけないよ」〈二葉亭・浮雲〉
花(はな)に嵐(あらし)
物事にはとかく支障が起こりやすいことのたとえ。月に叢雲(むらくも)花に風。
はな‐の‐くも【花の雲】
桜の花が一面に満開になるさまを、雲に見立てていう語。《季 春》「—鐘は上野か浅草か/芭蕉」
はま‐まつ【浜松】
浜辺の松。「昨日こそ君はありしか思はぬに—の上に雲にたなびく」〈万・四四四〉