や‐かた【屋形/館】
1 地位・身分ある人の住む屋敷。また、その主人。おやかた。 2 仮ずまいのための形ばかりの小屋。かりや。寓居(ぐうきょ)。「水茎の岡の—に妹と我と寝ての朝けの霜の降りはも」〈古今・大歌所御歌〉 ...
や‐ずくみ【矢竦み】
たくさんの矢を射かけられて動けないこと。「その矢、冬野の霜に臥したるが如く折りかけたれば、—に立って働かず」〈太平記・二六〉
やま‐の‐にしき【山の錦】
秋、山が紅葉した景観を錦にたとえた語。《季 秋》「霜のたて露のぬきこそ弱からし—の織ればかつ散る」〈古今・秋下〉
ゆう‐ごり【夕凝り】
《古くは「ゆうこり」》露や霜などが夕方凝り固まること。また、そのもの。「—の霜置きにけり朝戸出にいたくし踏みて人に知らゆな」〈万・二六九二〉
ゆう‐しも【夕霜】
夕方におく霜。「都にも今や衣をうつの山—はらふ蔦(つた)の下道」〈新古今・羇旅〉
ゆうひ‐がくれ【夕日隠れ】
夕日が当たらないこと。また、その場所。「消ぬが上に重ねて霜やおく山の—の谷の下草」〈続後撰・冬〉
ゆきあい‐の‐ま【行き合ひの間】
交差する、また接するもののすきま。ゆきあいのひま。「夜や寒き衣やうすきかたそぎの—より霜や置くらむ」〈新古今・神祇〉
ゆき‐がこい【雪囲い】
1 雪国で、風雪を防ぐため、家の周囲を囲うこと。また、その設備。雪垣。《季 冬》「親犬や天窓(あたま)で明ける—/一茶」 2 庭木を雪や霜から守るために、むしろやわらで囲うこと。また、そのもの。
ゆき‐しつ【雪質】
雪の性質および状態。新雪・しまり雪・ざらめ雪・霜ざらめ雪などがある。
ゆき‐の‐やま【雪の山】
1 「ゆきやま1」に同じ。 2 「ゆきやま2」に同じ。 3 白髪をたとえていう語。「老い果てて—をばいただけど霜と見るにぞ身は冷えにける」〈拾遺・雑下〉 4 「雪山(せっせん)」を訓読みにした語...