きり‐の‐うみ【霧の海】
1 霧の立ちこめた海。《季 秋》 2 霧が一面に深く立ちこめて海のように見えること。霧海。《季 秋》
きり‐ばこ【霧箱】
⇒ウィルソンの霧箱
きり‐ふき【霧吹き】
液体を、霧状にして吹きかけること。また、その器具。
きりふき‐ぞめ【霧吹き染(め)】
布の上に型を置き、染料を霧状にして吹きつけて染める方法。ぼかし、霜降り染めができる。
きり‐ふたが・る【霧り塞がる】
[動ラ四] 1 霧がかかってみえなくなる。「山の陰いかに—・りぬらむ」〈源・夕霧〉 2 涙でものが見えなくなる。「月ごろはいとど涙に—・りて」〈源・葵〉
霧(きり)不断(ふだん)の香(こう)を焚(た)・く
仏前で絶えずたく香の煙のように、霧が絶えることなくたちこめる。「いらか破れては—・き」〈平家・灌頂〉
きり‐ぶえ【霧笛】
「むてき(霧笛)」に同じ。
きり‐よけ【霧除け】
「霧除け庇(びさし)」の略。
きりよけ‐びさし【霧除け庇】
霧や雨が入り込まないよう、出入り口や窓などの上部に設ける小さな庇。
き・る【霧る】
[動ラ四] 1 霧が立つ。かすむ。「霞(かすみ)立ち春日(はるひ)の—・れるももしきの大宮所(おほみやどころ)見れば悲しも」〈万・二九〉 2 涙で目がかすむ。「目も—・りていみじ」〈源・夕霧〉