ぬき‐と・む【貫き止む】
[動マ下二]緒を通してつらぬきとめる。「玉乱る上葉の露は七夕の絶えせぬ糸に—・めて見む」〈出羽弁集〉
ぬけ‐こうじ【抜け小路】
通り抜けのできる小路。抜け露地。
ぬすみ‐に【窃に】
[副]こっそり。ひそかに。秘密に。「初霜の置き残したる白菊を露や—うつろはすらむ」〈散木集・三〉
濡(ぬ)れぬ先(さき)こそ露(つゆ)をも厭(いと)え
濡れる前は露をさえ厭うが、いったん濡れてしまうと、いくら濡れてもかまわなくなる。一度過ちを犯すと、もっとひどい過ちを平気で犯すようになることのたとえ。
ぬれ‐ぼとけ【濡れ仏】
屋外に安置した仏像。露仏。
ねた‐ちょう【ねた帳/ねた帖】
1 漫才師などが出し物として披露する芸や漫談のメモ。また、仕事上の企画やアイデアなどを書き留めたメモ。 2 寄席の楽屋に置かれる帳面。興行日ごとの出演者および落語の演目を記録するもの。落語家はこ...
ねた‐ばれ
仕掛け(ねた)が事前にわかって(ばれて)しまうこと。主に映画・演劇・小説・漫画などの作品の内容や結末が露見すること。また、その情報。「—注意」
ね‐びき【根引き/根曳き】
[名](スル) 1 草木などを根のついたまま引き抜くこと。ねこぎ。 2 遊女や芸者などの身代金を代わりに払って請け出すこと。身請け。落籍。「—されしは嬉(うれし)いようなものの」〈露伴・寝耳鉄砲〉
ね‐ほ・れる【寝惚れる】
[動ラ下一][文]ねほ・る[ラ下二]《「ねぼれる」とも》「ねぼける」に同じ。「義理も弁(わきま)えず云いたいことをいう大白痴(おおたわけ)、特(こと)さら—・れた耳にも」〈露伴・椀久物語〉
ね・める【睨める】
[動マ下一][文]ね・む[マ下二] 1 にらむ。「眼(まなこ)を剝(む)き出し、瞤(まじろ)ぎもせでぐいと—・めしが」〈露伴・五重塔〉 2 警戒して目を付ける。また、憎しみでいきどおる。「そんな...