はちす‐ば【蓮葉】
ハスの葉。「—の濁りにしまぬ心もて何かは露を玉とあざむく」〈古今・夏〉
はち‐の‐こ【蜂の子】
１ ハチの幼虫。特に、クロスズメバチの幼虫。信州地方で甘露煮や蜂の子飯などにして賞味。《季 秋》 ２ カヤ（榧）の実のこと。
はつ‐ぐさ【初草】
１ 春の初めにもえ出る草。若草。「—のなどめづらしき言の葉ぞ」〈伊勢・四九〉 ２ 幼い子などのたとえにいう。「—のおひゆく末も知らぬ間にいかでか露の消えむとすらむ」〈源・若紫〉
はつ・る【削る】
［動ラ五（四）］ １ 少しずつけずる。「材(き)を—・る斧(よき)の音」〈露伴・五重塔〉 ２ 皮をはぐ。「兎を捕へ皮を—・りて野に放つ」〈霊異記・上〉 [補説]建設では「斫る」と書くこともある。
はで‐こん【派手婚】
俗に、結婚式や披露宴に多くの費用をかけること。⇔地味婚。
はないろ‐ごろも【花色衣】
１ 咲いている花を衣に見立てた語。また、その花の色の衣。「山吹の—ぬしや誰問へど答へずくちなしにして」〈古今・雑体〉 ２ はなだ色の衣。露草で染めた色の衣。移りやすい気持ちをこめて使うこともある...
はなずり‐ごろも【花摺り衣】
花摺りにした衣。すりごろも。「萩の上の露もとまらで行く人を—かへれとぞ思ふ」〈待賢門院堀川集〉
はな‐ぞめ【花染（め）】
１ 花、特に露草(つゆくさ)の花の汁で染めること。また、その色や染めたもの。 ２ 1が変色しやすいところから、人の心などが移ろいやすいことのたとえにいう。「世の中の人の心は—の移ろひやすき色にぞ...
はなぞめ‐ごろも【花染め衣】
花染めにした衣服。「おのづから古きに返る色しあらば—露やわけまし」〈続古今・雑中〉
はな‐の‐たもと【花の袂】
１ はなやかな衣服。また、その袂。「いつしかもかへつる—かな時にうつるはならひなれども」〈長秋詠藻・中〉 ２ 花を袂に見立てていう語。「かりにのみ人の見ゆれば女郎花(をみなへし)—ぞ露けかりける...
