ふくそう‐ガラス【複層ガラス】
2枚の板ガラスの間に乾燥空気を封入したガラス。断熱性や遮音性にすぐれ、結露を生じにくい。 [補説]ペアガラスは商標名。
ふく‐ばち【伏鉢/覆鉢】
相輪(そうりん)などの露盤上にある、鉢を伏せたような形のもの。その上に請花(うけばな)・九輪(くりん)などをのせる。
ふく‐よか【膨よか/脹よか】
[形動][文][ナリ] 1 ふっくらと肥えているさま。やわらかそうにふくらんでいるさま。ふくやか。ふくらか。「—な頰」 2 よい香りがするさま。「玉露の—な香りを楽しむ」
ふ‐けっか【不結果】
結果がよくないこと。また、その結果。不首尾。「この二日ばかりは—だったが」〈露伴・蘆声〉
ふ‐げき【巫覡】
神に仕えて、祈祷や神おろしをする人。「巫」は女性、「覡」は男性にいう。巫者。「—卜相(ぼくそう)の徒の前に首(こうべ)を俯せんよりは」〈露伴・運命〉
ふしょく‐どうばん【腐食銅版】
銅版の技法の一。銅板の表面を防食剤で覆い、凹状にする部分の銅面のみを露出させ、その部分を腐食させて原版を作るもの。エッチング、アクアチントなど。
ふ‐しん【不審】
[名・形動](スル) 1 疑わしく思うこと。疑わしく思えること。また、そのさま。「証言に—な点が多い」「お吉の居ぬを—して何所へと問えば」〈露伴・五重塔〉 2 嫌疑を受けること。「—の身」 [派...
ふじ‐ごろも【藤衣】
1 藤づるの皮の繊維で織った粗末な衣服。ふじのころも。「穂にもいでぬ山田をもると—稲葉の露にぬれぬ日ぞなき」〈古今・秋下〉 2 麻布で作った喪服。ふじのころも。「—露けき秋の山びとは鹿のなく音(...
ふ・す【俯す】
[動サ変]うつむく。「巫覡卜相(ふげきぼくそう)の徒の前に首(こうべ)を—・せんよりは」〈露伴・運命〉
ふた‐し‐え【二し重】
《「し」は強調の意を表す助詞》「ふたえ」に同じ。「—にさらにと分くる露なればもみづる方に宿るなるべし」〈伊勢集〉