やた‐いち【弥太一】
《「やた」は、豆腐の女房詞「おかべ」をもじった「岡部六弥太」の「六弥太」の略で、豆腐の異称》煮売酒屋で、豆腐一皿と酒一合を注文するときにいう語。また、煮売酒屋の異称。「—の客よりわるいかっこうを...
やど‐いり【宿入り】
「藪入(やぶい)り」に同じ。「今年は、お盆の—に行かない代り」〈万太郎・露芝〉
や‐ど・る【宿る】
[動ラ五(四)]《「屋取る」の意》 1 旅先で宿をとる。また、一時的にそこに住む。「僧坊に—・る」 2 その場所にとどまる。「葉に夜露が—・る」「健全な精神は健全な肉体に—・る」 3 妊娠する。...
やない【柳井】
山口県南東部の市。瀬戸内海に面し、商業港として発達。エレクトロニクスや機械工業が行われる。刺身用の甘露醤油を特産。人口3.5万(2010)。
やなか【谷中】
東京都台東区北西部の地名。寺が多く、天王寺には幸田露伴「五重塔」のモデルになった五重塔があったが、昭和32年(1957)焼失。 栃木県南部の渡良瀬川沿いにあった村。田中正造(たなかしょうぞう...
やまがたロバノフ‐きょうてい【山県ロバノフ協定】
明治29年(1896)ロシアを訪れた山県有朋とロシア外相ロバノフとの間で調印された議定書。日露両国の朝鮮に対する権益を決めた。
やま‐がつ【山賤】
1 山仕事を生業とする身分の低い人。きこりや杣人(そまびと)などをいった。やましず。 2 1の住む家。「—の垣ほ荒るともをりをりにあはれはかけよ撫子(なでしこ)の露」〈源・帚木〉 3 人をあざけ...
やました‐つゆ【山下露】
山中の木々の枝や葉から落ちこぼれる露。また、山の下草に置く露。「ぬばたまの黒髪山を朝越えて—に濡(ぬ)れにけるかも」〈万・一二四一〉
やま‐の‐にしき【山の錦】
秋、山が紅葉した景観を錦にたとえた語。《季 秋》「霜のたて露のぬきこそ弱からし—の織ればかつ散る」〈古今・秋下〉
闇夜(やみよ)に目(め)あり
人知れず悪事を働いても必ず露顕(ろけん)することのたとえ。壁に耳。