おき‐まよ・う【置き迷ふ】
[動ハ四] 1 露や霜などが置き乱れる。ひどくおりる。「ひとり寝る山鳥の尾のしだり尾に霜—・ふ床の月影」〈新古今・秋下〉 2 露や霜が置いたのかと見誤る。「霜を待つまがきの菊の宵のまに—・ふ色は...
おき‐わ・ぶ【起き侘ぶ】
[動バ上二]起きづらく思う。起きにくく思う。「—・びぬ長き夜あかぬ黒髪の袖にこぼるる露みだれつつ」〈拾遺愚草・上〉
おぎえ‐ぶし【荻江節】
三味線歌曲の一。明和5年(1768)以降、荻江露友が始めた郭(くるわ)内の座敷芸風の長唄が独自の音楽様式を確立して成立。現在は古曲の一つに数えられている。
おくつゆ‐の【置く露の】
[枕]露の玉が落ちかかる意から、「たま」「かかる」などにかかる。「—たまさかに訪(と)ふ人はたのまじ」〈金葉・恋上〉
おくら・す【遅らす/後らす】
[動サ五(四)] 1 「遅らせる」に同じ。「時間を—・して開演する」 2 あとに残していく。置き去りにする。「生ひたたむありかも知らぬ若草を—・す露ぞ消えむ空なき」〈源・若紫〉
[動サ下二]...
おぐら‐ひゃくにんいっしゅ【小倉百人一首】
藤原定家が京都小倉山の山荘で選んだといわれる百首の歌。天智天皇から順徳院まで百人の和歌1首ずつを集めたもので、近世以後、歌ガルタとして広まった。百人一首。百人首(ひゃくにんしゅ)。 [補説]小倉...
おこ【痴/烏滸/尾籠】
[名・形動]愚かなこと。ばかげていること。また、そのさま。「—の者」「退(すさ)れ卑きもの、魔道呼わり—なり」〈露伴・新浦島〉
お‐さん【御三/御爨】
1 台所で働く下女の通称。おさんどん。「台所にては—が器物洗う音ばかりして」〈露伴・五重塔〉 2 台所仕事。おさんどん。「—もする、お針もする」〈蘆花・思出の記〉 [補説]貴族の屋敷の奥向き「御...
おざさ‐はら【小笹原】
ササが生い茂っている野原。「—風待つ露の消えやらずこのひとふしを思ひおくかな」〈新古今・雑下〉
おし‐な・む【押し靡む】
[動マ四]「押し靡(な)ぶ1」に同じ。「秋の野の草葉—・み置く露に濡れてや人の尋ねゆくらむ」〈新古今・秋下〉