きち‐きち
[副] 1 堅い物がこすれたり当たったりする音を表す語。「—と材(き)の軋(きし)る音の物凄さ」〈露伴・五重塔〉 2 正確に、または規則正しく物事をするさま。きちんきちん。「部屋代を—(と)払...
きっ‐そう【吃相】
表情。顔色。顔つき。「—かえて立上らんとすれば」〈露伴・寝耳鉄砲〉
きび‐よ・い【気味好い】
[形][文]きびよ・し[ク]「きみよい」に同じ。「御神楽(みかぐら)だけの事はありしも—・し」〈露伴・五重塔〉
きまり‐じ【決(ま)り字】
カルタで、取り札を特定できる文字。読み札の一字目で特定できるものを一字決まり、二字目のものを二字決まりなどという。定まり字。 [補説]小倉百人一首の一字決まりは7首あり、一般に「むすめふさほせ」...
きみしにたもうことなかれ【君死にたまふこと勿れ】
与謝野晶子の長詩。明治37年(1904)発表。日露戦争のとき、新妻を残して出征した弟への愛をこめて作った反戦詩。
肝(きも)を煎(い)・る
1 心をいら立たせる。やきもきする。「円道様も為右衛門様も定めし—・って居らるるじゃろ」〈露伴・五重塔〉 2 世話をする。取り持つ。「—・ってくれる人のあるのを幸い」〈秋声・爛〉
キャンドル‐サービス
《candle-light serviceから》 1 キリスト教で、クリスマス前夜祭などにろうそくを持って行う礼拝。燭火礼拝。 2 結婚披露宴で、参会者のテーブル上のろうそくに、新郎新婦が点火し...
きゅう‐あく【旧悪】
1 過去に犯した悪事。「—が露見する」 2 江戸時代、特定の重罪を除き、12か月以上を経て発覚した犯罪は、再犯や他の犯罪がなければ罰せられなかったこと。また、その犯罪。
き‐ゆ【覬覦】
[名](スル)身分不相応なことをうかがい望むこと。「鴃舌(げきぜつ)の蛮夷(ばんい)神州を—しに来たかと疑猜(うたが)い憤りて」〈露伴・寝耳鉄砲〉
きょう【境】
1 場所。地域。土地。「無人の—」 2 心の状態。境地。「無我の—に入る」 3 環境。境遇。「誰しも—には転ぜらるる習いなり」〈露伴・露団々〉 4 仏語。五官および心の働きにより認識される対象。...