ふた‐おも【二面/両面】
「ふたおもて」に同じ。「奈良山の児手柏(このてかしは)の—にかにもかくにも佞人(かだひと)が伴(とも)」〈万・三八三六〉
ふた‐おもて【二面/両面】
1 表と裏の二つの面。うらおもて。「時雨ふる児手柏(このてがしは)の—とてもかくても濡るる袖かな」〈新千載・雑上〉 2 表裏のある心。ふたごころ。「それは—にて、心ねぢけたる人にたとへし忌み言な...
ふた‐おもて【双面】
浄瑠璃・歌舞伎舞踊の趣向の一。二人の人物が全く同じ姿形で現れて周囲を惑わし、最後に一方が亡霊や変化(へんげ)の正体を現すもの。
ふたおもて【双面】
歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)。本名題「両顔月姿絵(ふたおもてつきのすがたえ)」。別名題「双面水照月(ふたおもてみずにてるつき)」。木村円夫作詞、岸沢九蔵作曲。寛政10年(1798)江戸森田座初...
ふみ‐づら【文面】
書き表された文字や文章。ぶんめん。「—気高く、長文の書き手」〈浮・一代男・六〉
ふ‐めん【譜面】
1 楽曲を音符や記号などで書き表したもの。楽譜。「—台」 2 碁・将棋で、盤面図を用いて棋譜を表したもの。
ふれんぞく‐めん【不連続面】
気温・湿度・風向などの気象要素が異なる、二つの空気塊の境界面。
ぶがく‐めん【舞楽面】
舞楽で、舞人が用いる仮面。伎楽面(ぎがくめん)より小さく薄手で、能面より大きい。象徴的な表情をしているものが多い。蘭陵王(らんりょうおう)・胡徳楽(ことくらく)・還城楽(げんじょうらく)・納曽利...
ぶたい‐めん【舞台面】
客席から見たときの舞台上の情景。
ぶっちょう‐づら【仏頂面】
《仏頂尊の恐ろしい面相にたとえたもの。また、一説に「不承面(ふしょうづら)」の転とも》不機嫌にふくれた顔つき。不平らしい顔つき。仏頂顔。「—をする」