べんもう‐そうるい【鞭毛藻類】
鞭毛をもつ、主に単細胞の藻類の総称。
べんもう‐ちゅう【鞭毛虫】
原生動物の一綱。一亜門とされることもある。単細胞で、1本以上の鞭毛をもつ。色素体をもつ植物性鞭毛虫と、もたない動物性鞭毛虫とに分けられ、植物性のものは植物として分類されることもある。ヤコウチュウ...
むち【鞭/笞/策】
1 馬・牛などを打って進ませるために用いる革ひもや竹の棒。刑罰として人を打つ場合にも用いる。「—を当てる」「—を入れる」 2 人に物を指し示すための細長い棒。 3 人を励ましたり𠮟ったりするため...
鞭(むち)鐙(あぶみ)を合(あ)わ・す
馬に乗って速く走らせるとき、鞭を当てると同時に鐙をあおる。「—・せて馳せ来たり」〈平家・七〉
むち‐うち【鞭打ち/鞭ち】
1 鞭で打つこと。 2 江戸時代、拷問(ごうもん)の一。被疑者を後ろ手に縛り、左右の手首を両肩の下まで締め上げ、箒尻(ほうきじり)と呼ばれる拷問杖でたたくもの。 3 「鞭打ち症」の略。
むちうち‐しょう【鞭打ち症】
自動車の追突事故などによって、頭部が鞭の動きのように前後に過度の屈伸をし、首の組織に損傷を生じたために起こる症状。頭痛・肩凝り・手足のしびれ・めまい・耳鳴りなど。
むち‐う・つ【鞭打つ/鞭つ】
[動タ五(四)] 1 鞭で打つ。鞭を当てる。「馬に—・つ」 2 励まし、ふるいたたせる。「老骨に—・つ」
むち‐かけ【鞭懸(け)】
神明造(しんめいづく)りの破風(はふ)板の上部の、左右から4本ずつ突き出した小さい木。小狭小舞(おさごまい)。
むち‐も【鞭藻】
ムチモ科の褐藻。潮間帯などの岩に生え、ふたまた状に分枝を繰り返し、鞭のように細長く伸びる。中部地方の太平洋岸に多い。
鞭(むち)を揚(あ)・ぐ
鞭をふり上げて馬を速く走らせる。「—・げてぞ上り給ひける」〈曽我・二〉