うた‐いだし【歌出】
管弦の遊びで、歌をうたいはじめること。また、その音頭をとる人。「左の—は右京大夫実利」〈天徳歌合〉
うた・う【歌う/謡う/唄う/謳う】
[動ワ五(ハ四)] 1 音楽的な高低・調子などをつけて発声する。「歌を—・う」「ピアノに合わせて—・う」 2 (「詠う」とも書く)詩歌を作る。また、詩歌に節をつけて朗読する。「望郷の心を—・った...
うた・う【訴ふ】
[動ハ下二]《「うったふ」の促音の無表記》うったえる。「病を神霊に—・ふるは」〈徒然・一七一〉
うた‐うたい【歌歌い/歌唄い/歌謡い】
1 歌をうたうのを職業とする人。歌手。 2 歌舞伎で、長唄をうたう人。特に、立唄(たてうた)と脇唄(わきうた)以外のうたい手。 3 謡(うたい)を専門にうたう人。「若い—が、…高砂を謳出した」〈...
うたえ【訴へ】
「うったへ」の促音の無表記。「—を断ることに情(まこと)を得給ふ」〈武烈紀〉
うた‐かた【唄方】
長唄など、歌い物の三味線音楽で、歌唱を専門とする人。
うたげ【宴/讌】
酒宴。宴会。さかもり。「うちあげ(打ち上げ)」の音変化とも、歌酒の意ともいう。
うたざわ‐ぶし【歌沢節/哥沢節】
俗曲の一種。端唄(はうた)を主にしたものに他の音曲を加味した曲風で、品格のあるゆったりした歌い方が特徴。寅派(歌沢)と芝派(哥沢)がある。両派を併せてよぶときは「うた沢」と書く。
うたまい‐の‐つかさ【楽官/雅楽寮】
1 律令制施行以前、朝廷で歌舞音楽をつかさどった役所。また、それに属する人。楽官(がっかん)。 2 ⇒ががくりょう(雅楽寮)
うだつ【梲/卯建つ】
《「うだち」の音変化》 1 (梲)建物の妻にある梁(はり)の上に立て、棟木を受ける短い束(つか)。 2 民家で、妻の壁面を屋根より高く造った部分。また、建物の外側に張り出して設けた防火用の袖壁(...