い‐ま・す【坐す/在す】
《「い」は接頭語、「ます」は尊敬語動詞》 [動サ四] 1 「あり」「居(お)り」の尊敬語。いらっしゃる。おありになる。「言ひつつも後(のち)こそ知らめとのしくもさぶしけめやも君—・さずして」〈...
い‐むか・う【い向かふ】
[動ハ四]《「い」は接頭語》 1 向き合う。「天の川—・ひ居(を)りて一年(ひととせ)に二度逢はぬ妻恋に」〈万・二〇八九〉 2 敵対する。「けだし是(これ)国神(くにつかみ)(ノ中ニ)—・ふ者あ...
い‐む・る【い群る】
[動ラ下二]《「い」は接頭語》群れ集まる。「新(あら)たしき年の初めに思ふどち—・れてをれば嬉しくもあるか」〈万・四二八四〉
いも【芋/薯/藷】
1 植物の根や地下茎が肥大して、でんぷんなどの養分を蓄えているものの総称。ヤマノイモ・サトイモ・サツマイモ・ジャガイモなど。《季 秋》「—の露連山影を正しうす/蛇笏」 2 (多く接頭語的に用いて...
い‐や【弥】
[副]《程度がはなはだしいさまを表す副詞「や」に接頭語「い」の付いたもの》 1 いよいよ。ますます。「明治の御代も—栄えて」〈独歩・あの時分〉 「去年(こぞ)見てし秋の月夜(つくよ)は渡れども相...
い‐ゆ・く【い行く】
[動カ四]《「い」は接頭語》行く。「あをによし奈良の京師(みやこ)の佐保川に—・き至りて」〈万・七九〉
いろ‐え
《「いろ」は接頭語》同母の兄。「我(やつがれ)が—の二柱(ふたはしら)の天皇」〈允恭紀〉
いろ‐せ
《「いろ」は接頭語。「せ」は親しい男性を呼ぶ称》同母の兄弟。「吾(あ)は天照大御神の—なり」〈記・上〉
いろ‐と
《「いろ」は接頭語。「いろど」とも》同じ母から生まれた弟妹。「其の—水歯別命(みづはわけのみこと)」〈記・下〉
いろ‐ね
《「いろ」は接頭語》同母の兄または姉。「吾が—磐長姫はべり」〈神代紀・下〉