やみのなかのくろいうま【闇のなかの黒い馬】
埴谷雄高(はにやゆたか)の短編連作小説。副題は「夢についての九つの短篇」。作者が主題とする「存在」を、夢の中から幻想的に表現する。昭和45年(1970)発表。同年、第6回谷崎潤一郎賞受賞。
やめるバッカス【病めるバッカス】
《原題、(イタリア)Bacchino malato》カラバッジョの絵画。カンバスに油彩。縦67センチ、横53センチ。自身が酒神バッカスに扮し、ぶどうを手に取った姿を描いた作品。ローマ、ボルゲーゼ...
やめるぶぶん【病める部分】
井上光晴の短編小説。昭和26年(1951)8月、文芸誌「新日本文学」に発表。朝鮮戦争を背景に、分裂問題を抱えた共産党地方支部の混乱と下部党員の苦悩を描く。
やり【槍】
《原題、(スペイン)Las Lanzas》⇒ブレダの開城
やりたい‐ほうだい【遣りたい放題】
[名・形動]⇒したい放題
やりてばあ【やり手婆】
《原題、(オランダ)De koppelaarster》⇒取り持ち女
やりをもつへいしのしょうぞう【槍を持つ兵士の肖像】
《原題、(イタリア)Alabardiere》ポントルモの絵画。板に油彩。のちにカンバスに移行。縦92センチ、横72センチ。鮮やかな赤い帽子をかぶった若い兵士を、暗い背景から浮かび上がるように描く...
や・る【遣る】
[動ラ五(四)] 1 そこへ行かせる。さしむける。送り届ける。「子供を大学へ—・る」「使いを—・る」「手紙を—・る」 2 漕(こ)いだり、走らせたりして進める。「車を—・る」 3 そちらへ向ける...
やわらかいボタン
《原題Tender buttons》米国の詩人スタインの処女詩集。1914年刊。別邦題「やさしいボタン」。
ヤング‐あん【ヤング案】
第一次大戦後のドイツ賠償問題の解決案。1929年、O=D=ヤングを長とする対独賠償専門委員会で、ドーズ案を修正して作成され、翌年調印された。賠償総額の削減、支払い期間の延長などを定めたが、世界恐...