物(もの)が無(な)・い
1 身も蓋もない。風情がなくつまらない。 2 命がない。
や‐しょく【夜色】
夜の景色。夜景。また、夜の気配。夜の風情。「淡月朦朧として、光なく、—転(うた)た凄然たり」〈竜渓・経国美談〉
や‐しょく【野色】
野原の景色。また、野原の風情。
や‐じょう【野情】
自然のままの趣。田舎の風情。野趣。また、無風流な心。「吝嗇(りんしょく)—の人なりとて、爪(つま)はじきをして」〈読・雨月・貧福論〉
ゆう‐しゅ【幽趣】
奥深く静かな風情。奥ゆかしい風情。
ゆえ【故】
1 事の起こるわけ。理由。原因。「—あって母方の姓を継ぐ」「—のないいらだち」「—ありげな顔」 2 りっぱな経歴。由緒(ゆいしょ)。来歴。「—ある家の出」 3 趣。風情。「前栽などもをかしく—を...
ゆえ‐づ・く【故付く】
[動カ四]由緒がありそうである。子細ありげである。風情がある。「あてはかに—・きたれば」〈源・夕顔〉 [動カ下二]子細ありげに振る舞う。趣をつけそえる。「おのづから一つ—・けて、し出づること...
ゆえ‐な・い【故無い】
[形][文]ゆゑな・し[ク] 1 何の理由もない。いわれがない。「—・い寂しさ」「—・くして咎めを受ける」 2 風情がない。趣がない。「大納言はむげに—・くは詠み給はじ」〈今昔・二四・三二〉 3...
ゆえ‐よし【故由】
1 いわれ。理由。来歴。「壮士墓(をとこはか)このもかのもに造り置ける—聞きて」〈万・一八〇九〉 2 奥ゆかしい風情。情趣。「人の心移るばかりの—をも」〈源・横笛〉
ゆかし・い【床しい/懐しい】
[形][文]ゆか・し[シク]《動詞「行く」の形容詞化。心ひかれ、そこに行きたいと思う意。「床」「懐」は当て字》 1 気品・情趣などがあり、どことなく心がひかれるようである。「—・い人柄」「古都の...