むじょう‐の‐かぜ【無常の風】
人の生命を消滅させる無常の理法を、花を散らし灯火を消す風にたとえていう語。「—に誘はれ、ただいま冥土へ赴く」〈虎明狂・朝比奈〉
む‐ふう【無風】
1 風がないこと。 2 波乱・混乱のないこと。他からの影響がなく平穏なこと。「—状態の相場」
むらた‐せいふう【村田清風】
[1783〜1855]江戸後期の長州藩士。藩主毛利敬親(もうりたかちか)に登用されて藩政改革を推進し、兵制の改革、殖産興業を行い、長州藩興隆の基礎を築いた。むらたきよかぜ。→越荷方
むらまつ‐しょうふう【村松梢風】
[1889〜1961]小説家。静岡の生まれ。本名、義一。友視(ともみ)の祖父。考証的な人物評伝に独自性を発揮した。作「本朝画人伝」「近世名勝負物語」「残菊物語」など。
むろと‐たいふう【室戸台風】
昭和9年(1934)9月21日、室戸岬付近に上陸し、京阪神地方を襲った超大型台風。最低気圧911.9ヘクトパスカル。大阪湾などに高潮をもたらし、全国の死者・行方不明者は3036名に達した。
めいそう‐たいふう【迷走台風】
複雑な進路をとる台風。夏に多い。
物(もの)言(い)えば唇(くちびる)寒(さむ)し秋(あき)の風(かぜ)
《芭蕉の句から》人の短所を言ったあとは、後味が悪く、寂しい気持ちがする。転じて、何事につけても余計なことを言うと、災いを招くということ。
八重(やえ)の潮風(しおかぜ)
はるか遠方の海路を吹いてくる風。「しるべせよ跡なき浪に漕ぐ舟のゆくへも知らぬ—」〈新古今・恋一〉
やおや‐ぼうふう【八百屋防風】
ハマボウフウの別名。
や‐かぜ【矢風】
矢が飛んでいくときに起こす風。