えき‐ば【駅馬】
律令制で、駅家(えきか)に備えて駅使の乗用に使った馬。また、中世以降、宿駅に備えて一般の旅客の用に供した馬。はゆま。
えき‐ばしゃ【駅馬車】
17〜19世紀ごろ、欧米で、各主要都市間を定期的に運行して、旅客や貨物・郵便物を輸送した馬車。鉄道の発達で衰退。 [補説]作品名別項。→駅馬車
えきばしゃ【駅馬車】
《Stagecoach》米国の映画。1939年作。監督はフォード。駅馬車に乗り合わせた人々の人間模様を描く西部劇。出演はジョン=ウェインほか。第12回米国アカデミー賞で2部門を受賞した。
はいま【駅/駅馬】
「はゆま」の音変化。「筑紫の国より—に乗りて来(まうき)て言(まう)さく」〈皇極紀〉
はゆま【駅馬/駅】
《「はやうま(早馬)」の音変化》古代、官吏などの公用の旅行のために、諸道の各駅に備えた馬。はいま。「さぶる児(こ)が斎(いつ)きし殿に鈴掛けぬ—下れり里もとどろに」〈万・四一一〇〉
はゆま‐うまや【駅馬駅】
駅馬の継ぎ立てをする宿駅。「鈴が音の—の提井(つつみゐ)の水を飲(たま)へな妹が直手(ただて)よ」〈万・三四三九〉
はゆま‐じ【駅馬路】
駅馬の通路。宿駅を設けた街道。うまやじ。えきろ。はいまじ。「—に引き舟渡し直(ただ)乗りに妹は心に乗りにけるかも」〈万・二七四九〉
はゆま‐づかい【駅馬使】
駅馬を利用する公用の使い。「是を以ちて—を四方に班(あか)ちて」〈記・中〉