かき‐ひげ【書き髭/描き髭】
1 仮面にじかにかいたひげ。→植え髭 2 付けひげをせず油墨などでひげをかくこと。また、そのひげ。
かけ‐ひげ【懸け髭】
つけひげの一種。紙でひげを作り、こよりで耳にかけるようにしたもの。内密に遊里に通う者などが用いたという。
かずら‐ひげ【鬘髭】
ほおからあごにかけて鬘をつけたように黒々と生えているひげ。「—とかいふ頰(つら)つき、心づきなくて」〈源・椎本〉
かま‐ひげ【鎌髭】
鼻の下から左右へ、鎌の形にはね上げたひげ。江戸時代、奴(やっこ)などが生やした。また、油墨でかいたものもある。やっこひげ。 [補説]作品名別項。→鎌髭
かまひげ【鎌髭】
歌舞伎十八番の一。安永3年(1774)江戸中村座初演の桜田治助作「御誂染曽我雛形(おあつらえぞめそがのひながた)」二番目の大切(おおぎり)が原形。現在のものは、明治になってからの、竹柴金作の新脚色。
ぎん‐ぜん【銀髯】
銀白色のほおひげ。白髯(はくぜん)。
くじら‐ひげ【鯨鬚】
ヒゲクジラ類の上あごから生えている櫛(くし)の歯状の角質の板。口にふくんだ水からオキアミや小魚などをこし分ける働きをする。工芸品の材料にした。ひげ板。
くち‐ひげ【口髭】
鼻の下に生やしたひげ。
くろ‐ひげ【黒髭】
能面の一。顔全体が強くしゃくれ、口を大きく開けて、あごを突き出した面。竜神を表し、「春日竜神」などに用いる。
こう‐ぜん【紅髯】
《「髯」は、ほおひげの意》 1 赤いひげ。 2 西洋人。紅毛。 3 エビの異称。