きいち‐ほうげん【鬼一法眼】
伝説上の人物。京都一条に住む陰陽師(おんようじ)で、文武の達人といわれ、所持していた兵法の秘書「六韜三略(りくとうさんりゃく)」を、源義経に盗まれた話で知られる。浄瑠璃に登場する。
きいちほうげんさんりゃくのまき【鬼一法眼三略巻】
浄瑠璃。時代物。五段。文耕堂・長谷川千四の合作。享保16年(1731)大坂竹本座初演。「義経記」などをもとに脚色。歌舞伎では「菊畑」「一条大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)」「五条橋」として...
きかい‐カルデラ【鬼界カルデラ】
鹿児島県、大隅諸島の硫黄島(いおうじま)北西部から竹島を北縁とする海底カルデラ。面積約233平方キロメートル。約7300年前に起きた巨大噴火によって作られた。
きかい‐が‐しま【鬼界ヶ島】
九州の南西海上の諸島の古名。薩南諸島とも、硫黄島(いおうじま)をさすともいう。古代の流刑地で、僧俊寛(しゅんかん)が流された所。
(鬼界島)謡曲「俊寛」の喜多流における名称。
き‐き【鬼気】
恐ろしくて不気味な気配・雰囲気。「—迫る光景」
鬼気(きき)迫(せま)・る
恐ろしく不気味な気配でいっぱいになる。「—・る演技」
き‐くつ【鬼窟】
1 鬼のすむ洞穴。 2 物事の道理に暗いこと。また、そういう仲間。「談林風の—裡に堕在していた芭蕉の天才を」〈芥川・芭蕉雑記〉
き‐こく【鬼哭】
亡霊が浮かばれないで泣くこと。また、その声。
きこく‐し【鬼谷子】
中国、戦国時代の思想家。縦横家の一人。鬼谷(山西省)に住んだのでこの名がある。蘇秦(そしん)に合縦(がっしょう)策を、張儀(ちょうぎ)に連衡(れんこう)策を教えたといわれる。姓名・生没年・事績...
きこく‐しゅうしゅう【鬼哭啾啾】
[ト・タル][文][形動タリ]亡霊の泣き声がしくしくと聞こえるようなさま。恐ろしい気配が迫ってすさまじいさま。「—たる激戦地の跡に立つ」