よあけ‐がらす【夜明け烏】
夜明けに鳴くカラス。また、その鳴き声。あけがらす。「風細う—の啼きわたり/岱水」〈炭俵〉
よい‐なき【宵鳴き】
明け方に鳴くべき鶏が宵のうちに鳴くこと。俗に凶兆とされる。「鶏とぼけて—すれば、大釜自然とくさりて」〈浮・五人女・二〉
よ‐がらす【夜烏】
夜鳴く烏。
よ・く【避く】
[動カ四]「よける」に同じ。「秋風にさそはれわたる雁がねはもの思ふ人の宿を—・かなむ」〈後撰・秋下〉 [動カ上二]「よける」に同じ。「玉川の人をも—・きず鳴く蛙このゆふかげはをしくやはあらぬ...
よ‐ぐたち【夜降ち】
夜がふけること。また、その時刻。夜ふけ。「—に寝覚(さ)めて居れば川瀬尋(と)め心もしのに鳴く千鳥かも」〈万・四一四六〉
よ‐ぐた・つ【夜降つ】
[動タ四]夜がふける。「—・ちて鳴く川千鳥うべしこそ昔の人もしのひ来にけれ」〈万・四一四七〉
よ‐ごもり【夜籠もり】
1 一晩中こもって神仏に祈ること。 2 夜が深いこと。深夜。「木の暗(くれ)の四月(うづき)し立てば—に鳴くほととぎす」〈万・四一六六〉
よし‐きり【葦切/葭切/葦雀】
スズメ目ヨシキリ科ヨシキリ属の一群の鳥。日本ではオオヨシキリとコヨシキリが夏にみられ、葦原でギョギョシと鳴く。行々子(ぎょうぎょうし)。よしわらすずめ。《季 夏》「—や葛飾(かつしか)ひろき北み...
よ‐たか【夜鷹/蚊母鳥/怪鴟】
1 ヨタカ目ヨタカ科の鳥。全長約29センチ。全体に茶褐色の細かい模様があり、くちばしは小さいが、口は開くと大きく、周りに長い剛毛をもつ。夜、飛びながら昆虫を捕食し、キョキョキョと早口で鳴き、枝に...
よ‐たた【夜直】
[副]《「よただ」とも》夜の間じゅうずっと。夜通し。一晩中。「わがごとく物や悲しきほととぎす時ぞともなく—鳴くらむ」〈古今・恋二〉