なる‐と【鳴門/鳴戸】
1 潮の干満の際、潮流が渦を巻いて鳴りとどろく瀬戸。「阿波の—」「これやこの名に負ふ—の渦潮に玉藻刈るとふ海人娘子(あまをとめ)ども」〈万・三六三八〉 2 「鳴門巻き」の略。
なると【鳴門】
徳島県北東部の市。鳴門海峡に面する。製塩業で発展。現在は製薬・養殖業・繊維・農業が盛ん。人口6.2万(2010)。 ⇒鳴門海峡
なると‐かいきょう【鳴門海峡】
徳島県鳴門市孫崎と兵庫県の淡路島の門崎(とざき)との間の海峡。内海側の播磨灘(はりまなだ)と外洋側の紀伊水道との干満による海面差が大きいことから、潮の流れが急で、渦潮を生じる。昭和60年(198...
なると‐きょういくだいがく【鳴門教育大学】
鳴門市にある国立大学法人。昭和56年(1981)設置。平成16年(2004)国立大学法人となる。
なると‐こうえん【鳴門公園】
徳島県鳴門市にある公園。瀬戸内海国立公園の一部にあたり、園内には大塚国際美術館や渦の道などがある。
なると‐し【鳴門市】
⇒鳴門
なるとちゅうじょうものがたり【鳴門中将物語】
鎌倉時代の物語。1巻。作者未詳。文永9年(1272)以後の成立。後嵯峨天皇に見そめられたある少将の妻が、その機知によって天皇の寵愛(ちょうあい)を受ける。夫は中将に昇進し、鳴門は良い海布(め)の...
なるとひちょう【鳴門秘帖】
吉川英治による長編の娯楽小説。大正15年(1926)から昭和2年(1927)にかけて大阪毎日新聞に連載。著者による大衆小説の初期の代表作で、連載中に映画化されるなど、人気を博した。
なると‐まき【鳴門巻(き)】
1 切り口が渦巻き模様になるように、食紅で着色した魚のすり身を、白いすり身で巻いて作ったかまぼこ。鳴戸。 2 昆布の上に魚のすり身を延ばし、巻き込んで蒸した食品。
なると‐みかん【鳴門蜜柑】
ナツミカンの一品種。淡路島の特産。3〜6月ごろ実が熟し、果実は大きく果肉は多汁で甘いが、種子の数が多い。